無意識日記々

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トレボヘスペシャル、はっじまっるよ〜♪

前も書いた通り、今回のトレボヘは久々のフォーマットである可能性が高い。

2年前の『ファントームアワー』は新譜を宣伝して最後藤圭子でしめる番組だったし、5年前の『クマパワーアワー』も一年間ひたすら音楽番組だった。9年前の『トレビアンボヘミアンスペシャル』も音楽評論家2人を呼んでの音楽番組だった。

やっと今回、もう何年ぶりかわからないくらいなんだが、ヒカルの他愛もないお喋りが楽しめる時間がやってきたのだ。ファンからのメールを読む番組が帰ってきたのだ。いやま確かに学生と兼業音楽家だった頃のノリまでは期待できないかもしれないけれど、お母さんなりの子育ての苦労とか、ロンドン住まいの有利不利とか、拾い物の極意とか、人生相談とか、そんな話をしてくれるかもしれない。誠に親密である。(そうなれば)

今やオフィシャルからも"Hikki"という呼び名が殆ど消えてしまったが、さて、今回読まれるお便りたちでは皆ヒカルの事をどう呼んでいるのだろう。数えてみたいわ。

うちらのような"Hikki"が多い世代にとって"宇多田さん"はもう大体照實さんの事だし(それも極端だがな)、"ヒカルさん"は「おいおい、ちょっと待ってよヒカルさん」という風に窘めたりふざけたりする時に使う呼び方だったりする。が、今やヒカルからみて20歳くらい下のファンも居たりするので、そんな子たちが35歳のお姉さんを捕まえてHikki呼ばわりするのは、我々は慣れているからいいとして、本人たちが気兼ねしやしないかと余計な事を考えてしまう。そこをあっさり踏み越えて、或いはもとからそんな感じはなかったかの如く「ねぇHikkiきいてきいて!」とお便りを送った十代以下の若者たちがどれ位居たか、それがちらっとでもわかればな。いいんだがな。

一方でヒカルの方にもその「元気一杯の十代以下のノリ」を相手にどう対処するかも見ものだ。最初っからそういうメールを黙殺しているのならいいのだが、「遠い日の初恋」を語る落ち着いた壮年の文章と、現在進行形の初恋を語る若者の文章の両方をどう捌くか、なんていう見方もしてみたい。

私の方はといえば、すっかりクマパワーロスなので(いつの話や…5年も前かっ)、また最近何を聴いているかとかそんな話も聞いてみたいが、インタビューや座談会でもちらちら触れているし、5年位ではそこまで新しいジャンルに食いついていたりしないかもしれないので、まぁそこは今回は控えめに期待しながら静かにしてますよ。

あとはツアーについて触れるかどうか、だ。先行抽選を待つタイミングでの放送という事で、どうにも総スルーされる可能性が高い気がする。ツアータイトルすら決まっていないのでは仕方がないが、裏を返せばここでツアータイトルを発表してきたらちょっと劇的だよな。それをしたら、だが、20日に落選する人たちの落ち込みが余計酷くなりかねないので、やっぱあれだな、デリケートなタイミングだよな〜。


しかしそんな様々な事々はどうでもいいのだ。今宵は「2時間宇多田ヒカルが耳元で囁き続けてくれる夜」なのだ。それを味わえるならば中身なんざどうだっていい。パクチーぱくぱくばっかり呟いてくれてて一向に構わない。そしてそうやって惚けきった一時間後に今度はテレビで仕事場とご尊顔を公開してくれるのだ。結局、計165分、きっと頭に何も残ってないんじゃないかな。可愛いは正義とだけ呟いて眠りに就く事になるかもしれない。ヒカルがラジオやテレビで何かを訴えてくれてもぽや〜っとしてるだけ、という、嗚呼ファンという存在は何て身勝手なんだろうと思うが、ここは思い切り開き直って目一杯楽しむ事に致しましょ。