無意識日記々

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「おやすみ」で幕を閉じる映画

ポイントはまず2つかな。

・ヒカルによると、『Good Night』の歌詞は主人公の男の子が大人になった時の視点から描かれているとの事。

・『Good Night』が映画のエンディングテーマある事

この2つを組み合わせると、取り敢えず「エンディング直前で主人公が大人になったターン、或いは大人になっているであろうターンが描写されるのではないかという予測が立てられる。まぁ妥当だろう。

で、だとすると、『Good Night』がいつどのタイミングで作られ渡されたかが問題になる。随分と早い時期に渡されていたとすれば、それに合わせてエンディングを設える事も可能であり、その場合は「うわ凄ぇ、宇多田ヒカルの歌ぴったりじゃん! 映画の内容とシンクロしてるよ…」という驚きは「そらせやろな」フォルダに入れられる事になる。

とはいえ、今まで見てきたように、『Good Night』の歌詞はシンプルなので、それと映像を合わせるといってもそうそうアイデアが出てくるもんでもないし、逆に制限されないので作り手としては自由、かもしれない。

で、その歌詞を踏まえると、「結論:ほろ苦」だろうなという予測がたつ。映画の中でいろんな問題は解決したけど、いちばん重要な疑問は解決しないまま持ち越しになっていて、主人公はいまだにそれを引きずっていたり、或いは諦めて大人になっていたり…?

ヒカルの事だからストーリーの細部にはコミットせず、主だったテーマを的確に捉えて…ってこれでエンディングロールが「埃の舞う部屋でアルバムを開く」シーンから始まっていたらどうしよう(笑)。そういう事をされちゃうと&行き過ぎちゃうと興醒めだから、そこの所のバランスにはこだわって欲しいな。

まずはそういうわかりやすい所から考えているけれど結局は「百聞は一見に如かず」なんですよね。皆さん、出来るだけ「ペンギン・ハイウェイ」は劇場まで観に行く事にし…って余計なお世話かな(笑)。