無意識日記々

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嗚呼、そんなものは夢のまた夢…。

セットリストを考える時に、きっとUtadaの曲は最初から除外されるんだろうなと思うと厳しい。『Utada United 2006』ん時の反応の薄さを思い出すとリクエストすることすら憚られる。そこまで浸透していなかったのかと吃驚した。ファンの方がアーティストに対して申し訳ないと言いたくなるのだから相当だった。

『エキソドス』はここ日本でもかなり売れた。実売で100万枚を超えて年間チャートで第6位だった。なお第1位は『Utada Hikaru Single Collection Vol.1』だ。年間6位収録の曲を披露してあの反応の無さって他のアーティストじゃ有り得ないんじゃなかろうか。

『Laughter in the Dark 2018』は今のところチケットが運で行き渡っているので聴衆層はライトファンが多いだろう。ネームバリューからすると、アルバムを聴いてなくてもやってこようとする人もかなり居る。ならばメディアに露出していない曲への反応はウタユナのUtadaパートみたいな事態になる可能性を考慮しておくべきだ。特に昔のアルバム曲は知られていない。『初恋』や『Fantome』からファンになった人がどれだけ過去作を聴いてくれているかというと、流石に5枚以上のフルアルバムというのはボリュームがあり過ぎる。

過去作に関しては昨秋からストリーミングが始まったことによりそれによる効果も期待したいところだが、まだ時間的に足りていないだろう。それに、日々新曲が無尽蔵に供給される中過去のアルバム曲までチェックしようと思う人がどれだけ居るか。

それを考えると、今後はストリーミングによる「予習期間」みたいなものを考慮に入れてツアーチケットの販売時期を早めに設定するのもアリかもしれない。そんな弱い理由で動く話ではないけれど、人の音楽消費ペースの動向に気を配る事自体は大切だ。


そもそも反応の薄い曲をやっても構わないじゃない、というのは根底にあるんだけど、それを言ってたらなきっとセットリストは永遠に決まらないだろうな。全曲リハーサル済みのバンドを従えて毎日アドリブで選曲するツアーでもやるんなら別ですが。嗚呼、そんなものは夢のまた夢…。