無意識日記々

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so envious, to be envied.

明日公開になる映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の主題歌『嫉妬されるべき人生』。歌詞にあるように英語で表現するなら『A life to be envied』だ。。

ヒカルの歌でenvyなんて単語使われたことがあったかなとふと思い。そういや『Apple And Cinnamon』に『everybody used to be so envious of us』って歌詞がでてきたなぁと。

訳すと「皆が僕らをとても羨んでいた」、つまり「私達は羨望の的だった」という意味。でもこの歌は「私達はアップルとシナモンみたいに相性がよくて、でもよすぎて続かなかった」と2人は別れて終わる。死を看取る覚悟の『嫉妬されるべき人生』とは対照的だ。

"to be envied"と"so envious of"ではこうも結論が違うものなのか。英単語のニュアンスとしては言うほど違いを感じないが、やはり"everybody"が明示されるか否かで大分違う。

恐らく、『Apple And Cinnamon』での"相性のよさ”は"everybody"からみたものも含まれていたのではないか。周りからみて「お似合いの2人だね」と言われるような関係だったのではないかと。一方『嫉妬されるべき人生』では嫉妬する主体が明示されておらず、要は"嫉妬されるべき”という感情は主人公に内在する確信のようなものを指しているものと思われる。似ているようで全く異なる関係。50年続くかすぐ別れるかの差は、このほんのちょっとの差の中に隠されている訳だ。"envy"なんていう何気ない一言も、歌詞の歴史を背負うと様々な表情を見せてくれるものなのだな。