無意識日記々

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たまにはメタラーな日記も

先週末に元ANGRAアンドレ・マトスが亡くなったという報を聞いて以来なぜか少しぼーっとしている。ちょうどもう1つ前の日曜日に久々に彼らの1stアルバム「ANGELS CRY」を通して聴いて、やっぱり理想的な音楽性だなぁと再確認していたところだった。

2ちゃんねる創始者であるひろゆきが初めて買ったCDがこのANGRAの「ANGELS CRY」だったそうな。ちょっと吃驚したけど、日本市場の15%でしかない洋楽市場のこれまたニッチジャンルであるメタル界隈で10万枚売ってりゃそういうこともあるかなと。世代的にも丁度この頃高校生とかで音楽聴く機会も多いだろうしね。

自分にとってこのANGRAは「理想的な音楽性の体現者」で。名物A&Rだったジョン・カロドナーをして「JOURNEY meets PANTERA」と言わしめたその音楽性は、HR/HMのキャッチーでメロディアスでメロウな側面とヘヴィでブルータルな面を融合させ、クラシックの旋律を自然に導入し、果ては自らの出自であるブラジルの民族音楽まで取り入れてそれら総てをユーロ・プログレの方法論で纏め上げるという夢のようなサウンドだった。今もシンガーを替え替え頑張っているが、特に初期の頃のクラシックの導入に関してはアンドレ・マトスの影響が大きかったように思われる。彼の前に居たバンドVIPERと同じだしね。

47歳か。自分と5歳しか違わなかったんだな。レコードデビューが16歳ということで早熟の天才だった訳だ。まだ悲しんでいいのかよくわからない感情が続いているのだけれど、ひとまずは、安らかに。