無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

2007年9月から2020年6月へ

漫画なんかでよく「主人公がまったく活躍しない、或いは全く出てこない回」というのがあるとどうにも居心地が悪いなと小さい頃よく思っていた。看板に偽り有りというか、だったらタイトル変えてくれよせめてサブタイに最初から外伝とか書いてといてくれよと思ってた。なんでタイトルが「おそ松くん」なのにイヤミばっかりでてくるんだよ赤塚師匠、ってね。

というわけで、無意識日記に「宇多田ヒカル」の名前が出てこないとどうにも据わりがよろしくない。一読者としてそう思うので、昨夜の回などは「そんだけかい」と思ってしまった。哀悼記事だし、京アニには本当に日常を楽しませて貰ってきたので書いてある事は本音でしか無いのに、読者としてはヒカルの話に絡ませてくれないと、らしくないなぁいやどうせだったら世間が一斉に取り上げてるような大事件なんてテレビ東京のように華麗にスルーして全く関係ない「今だから言えるはやとちりみっくすを初めて聴いた時の感想」なんかを綴った方がらしかったんじゃないかお前の場合、なんて風に感じてしまった。

書く方としてはその時の気持ちを素直に綴るのが日記だと思っているからヒカルの名前が出てこようが出て来まいが気にしていないのだが、読む方としての自分の“期待”みたいなものには応えれてないかなと。まぁそこは鍔迫り合いですけどね。

で。昨日の「京アニ焼失事件」の反応は私の目線では大きく2つに別れていて。悲しむ人と憤る人だ。私は前者だった。昨夜の日記は、死因が放火であれ飛行機事故であれ地震であれ殆ど内容は同じだったろう。そういう意味で悲しみが主体だった。

一方の、憤る人。恐らくこの人は激しく憤っているだろうと予想してアクセスしてみたらやはり開口一番、「絶対に、許せない。」と仰っている。如何にもこの人らしいなぁと溜息を吐いたよ。「新世紀エヴァンゲリオン」で主人公の碇シンジ役を長年務め続けている声優の緒方恵美さん。

この人の声と演技力があったからこそ碇シンジ像は今のように出来上がった、と断言して差し支えないだろう。彼女の声の作品への影響力は非常に大きい。もし今彼女が喉を壊して収録が滞ったら来年6月公開と決まった「シン・エヴァ」の封切りも躊躇いなく延期になるだろうね。

そうなのよ、決まったのよ公開月が。2020年の6月だってさ。頑張ってね。

んで。その、揺るぎない緒方恵美の喋り声を2時間堪能した後にヒカルの『Beautiful World』が流れてきたときに思ったのだ。「あれ? ヒカルの声質って、“エヴァ”っぽくね?」って。懐かしいな。続きはまた来週のお楽しみ。