無意識日記々

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今は昔の世情を映す流行歌の取扱いの話

真夏は暑いねぇ。日傘勢も随分と増えた。まだ男性は少ないが、心理的抵抗がとれたら差したい人も多かろう。デザインなのか実用的な付加価値なのか兎に角男が日傘を差しててもみっともなくない空気作りが必要なんだろうな。

自分のような人間は日傘なんてものは差したくなったら差してしまう方だが、いやはや男というのは面倒で。とはいえそれも程度問題で、明日からスカートで生活しろと言われたら確かに一瞬戸惑う。こういう感覚というのは一朝一夕で消えるものではない。「日傘は女性が差すもの」という益体のない偏見も暫くは続くだろうな。

そういった社会生活上の通念というものを流行歌はその時々で反映させて空気を作っていった。特に1990年代はその傾向が強く、視聴率30%のドラマにミリオンセラーの主題歌が、みたいな組み合わせで相互に時代を表現していた。

宇多田ヒカルというアーティストはその空気の最後の方に出てきたお陰で、ほんのちょっとそこらへんに噛んでいる。『First Love』が起用された「魔女の条件」なんかも教師と生徒の恋愛がどうのこうのという(よく覚えてないんだよなぁ)当時児童売春法の成立に伴い未成年に対する世情が変化する中での問題提起を含んだ内容だった。それに付随したのが『First Love』の(内容ではなく)社会的評価で、時期はズレるが高校野球の歌に選ばれた時に「『タバコのFlavor』は如何なものか」と話題にもなった。当時のヒカルは16歳かそこらで未成年真っ只中だったもんね。

…昔を懐かしむ話になってるな。今週の無意識日記はどんな流れになりますやら。先週からの続きが気になりつつ見守っていきたいと思います。いち読者としてね。