無意識日記々

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マイナーリーグで無害なリーク2件

週末は流出騒ぎが2件立て続けに起こってやれやれだった。ひとつめは椎名林檎来月発売のベスト盤収録予定の未発表曲について。ふたつめは井上陽水トリビュートの参加アーティストと収録曲の紐付け情報。どっちも動画の流出でYouTubeにアップロードされててなんだかなぁという。

一般的にはコンテンツ企業での情報流出は大変な一大事で人事や構成にも影響を及ぼすものなのだが今回の事例に関しては特に重大事だとは思っていない。日本のレコード会社なんて斜陽産業そのものなので。

これが欧米のレコード会社だったら話は別で。特に4年前からストリーミングで活性化している市場においては情報合戦は熾烈な切った張ったの世界でしてクラッカーの皆さん大活躍なのだが日本は違う。情報に強い人のコンテンツはゲームやソシャゲやアニメに偏っており音楽産業はハナから注目されてなどいない。たまたまゲーソンやアニソンが引っかかればという程度。情報が生活に根差している他国とは違い日本は未だに情報と計算機はヲタクのものだと思っている層が多い。まぁそれがこの20年で没落と停滞を招いたのだがその話はおくとして。

だから今回の流出もハッカーさんとクラッカーさんの技術勝負とかそんな高度なものではなくて、もっと初歩的なミスだと思っている。最大手のユニバーサルですら若くて優秀な人材なんて入ってないんじゃないか。いや寧ろあんたらまだ新卒取る気なんかと驚いてるくらいなもんで。レコード会社というと知名度が高いのでどうしたって優秀な人材が集まると思われがちかもしれないが、あなたが今20歳くらいの子の親御さんだとして真面目にこの業界に就職させたいと思います? 就職する当人たちにとっても自分の事をもっと評価してくれる業界に行きたいだろうなぁと。

話が逸れた。まぁつまり、流出理由も下らなければ流出したところで大した影響もないという、我々が今度公式発表があったときに白々しい反応の演技を強いられる程度の残念だがどうってことない結果にしかならない予感がしているので、糾弾も叱咤も擁護も激励もする気が起きないというのが今の私の正直な心境です。担当者は始末書書かされたり何らかの処分はあるかもしれないけどね。左遷できるほど人材居ないだろうからまたやっても驚かない。いや、ホントもう止めてよこっちにはメリット無いんだから。解禁日に普通に喜ばせてよね。