ヒカルがダボス会議で歌ったのは確か青天の霹靂でなんの前触れもなかったのではなかったかな。当時はファンサイトに出入りしてなくて誰とも会話していなかったので記憶があやふやだわ。なんかいきなりあの謎メイクの映像が飛び込んできたような。いつの間にそんなことになってたんや、という。
あれから18年か。当時はその時歌った『Fly Me To The Moon』がその後エヴァンゲリオン劇場版に参画する事で再び注目を集めるだなんて思いもよらなかった。アニメシリーズざ90年代にテレビ放映された当時エンディングに毎週金曜週替わりで違う人の歌う「Fly Me To The Moon」がオンエアされていた。その流れで「そういやHikkiも歌ってたよね」と『Fly Me To The Moon 2007』が制作された訳だが、そこから数えても13年。そろそろまた新録の「Fly Me To The Moon」をリリースしてもよいのではないだろうか。「少年時代」だって17年振りに新録(ヒカルからすると初録音)したんだし。
あの歌の日本語訳詞が『Wait & See 〜リスク〜』のブックレットに載っているのだが、今読み返すとかなりかわいらしい。リリース当時は17歳だったからOKだったが37歳の今同じ心境で歌えるかというと……って「また女性の年齢の話してる」って言われそうだな……。
ということで、録音自体を新しくというのも勿論なのだがブックレットに載せる─というか今ならスマホに表示される、か─日本語訳詞もまた新たに書いてみて欲しいかな、なんて。新しい訳をつけて新しい今の解釈で新しく歌った『Fly Me To The Moon』、聴いてみたいと思いませんか。
アプローチとしても新しいのではないか。歌う歌詞自体は全く同じなのに添える訳詞を変化させる事で歌に新しい解釈を授けるというのは。チャレンジングだし、やってみてもいいのではないかしらん。俺今回何回“新しい”って言ったんだこれ。