無意識日記々

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『ずっと』がゲシュタルト崩壊

昨日は「の」や「ない」をピックアップしたが、そういった特定の歌い出しの音を避けていたとか逆に特定のフレーズを連呼したりというのは寧ろヒカルの歌詞では少ない方だ。「うただひかるた」が被り無して五十音全部を埋めれた事からもわかる通りヒカルはほぼ総ての五十音を満遍なく歌い出しに使えている訳でその偏りの無さの方こそ注目すべきだろう。

これがどこまで意図的なのかはわからない。ただ、ひとつの曲を作っている時に他の楽曲とメロディや歌詞が被らないように努めているということはあるだろう。結果として満遍なく五十音を使うようになった、という事はあるかもしれない。それに伴ってメロディの幅も拡がった、と。

『誓い』での『ない』が『Don't Think Twice』では『Baby』になっていた、なんて愚痴も零したが、日本語には英語にない発音というか言い回し歌い回しもある訳で。普段は日本語に偏りのないヒカルがここぞという時に使ってくるのは、例えば、『ずっと』とかだよね。

『ここからずっと送ってる暗号を』/Can You Keep A Secret?

『この瞬間だけはずっと永遠に』/Eternally

『聴いていたいよ ずっとずっと』/嘘みたいな I Love You

『ずっと二人で』

『未来はずっと先だよ』/光

『ずっとずっと祈っていた』/Keep Tryin'

『ずっと前に好きだった人』/Passion (single version)

『なぞなぞは解けないままずっとずっと』/日曜の朝

『大好きだからずっと』/Stay Gold

『身体よりずっと奥に』/俺の彼女

『ずっと止まない止まない雨に』/真夏の通り雨

『恋をするものだとずっと思っていた』/初恋

『これからもずっと側にいたい』/誓い

……あーまだまだあるかな? 挙げきれないや。兎に角、色んな言葉を縦横に使い分けるヒカルがここまで多用する「ずっと」にはそれなりに特別な意味があるはずだ、という話からまた次回。