無意識日記々

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「美食探偵 明智五郎」無事完走で感想を少々

3ヶ月に渡った地上波テレビドラマ「美食探偵 明智五郎」の放送が終了した。まずは感染症禍の中、最後までちゃんと制作して放送し完結させた関係者の皆様に労い申し上げたい。お疲れ様でした。

結果、全9回で最終回は30分拡大版というフォーマットと相成った。当初予定していたシリーズ構成を一から組み直してそこまでの流れと繋ぎ合わせるのは大変だったろうな。体裁を整えるだけでも精一杯だったかと。

そんな中、宇多田ヒカルが主題歌として提供したニューシングル曲『Time』はエンディング・テーマとして毎週存在感を増していき、昨夜の最終回ではスタッフロールに合わせてイントロから2番終わりまでシームレスで流された。いやはや、着うた全盛時ならここで一挙にダウンロード数が大変なことになっていたんじゃなかろうか。それくらい印象に残る使われ方でしたよ。

しかも昨夜は、インストゥルメンタル・バージョンである「Time [Yuta Bandoh Rework]」が90分枠の劇中のうち3度も流されるという大盤振舞。都合『Time』が4度流れるという結果となりました。関係者の皆さん、どうもありがとうありがとう。

ただ、こちらが事前に予想した「今まで1度も流されなかった『Time』の後半、『逃したチャンスが私に〜』の部分が流れてきてハッピーエンド」というパターンは実現しなかった。予想を外してしまいました。実際のドラマは悲恋と不穏の余韻を残して幕を引くというコンセプトで演出されていたので、その終局であれば確かに歌詞や曲調としてはそぐわなかったわな。こちらとしては明智と苺の平穏な日常が訪れて出会いの頃からの回想VTRが流れながら『出会った頃の二人に教えてあげたくなるくらいあの頃の私たち魅力的魅力的』と流れてきたらバッチリハマるだろうなぁと妄想していただけに少々残念。コメディ・タッチも強い作風だったから無難なハッピーエンドでもよかったと思うんだけど制作陣としてはホラーというかサスペンス・ドラマとしての方向性を選んだってことね。

そもそも、原作がそこまで重いタッチでもないのである。殺人を扱っている時点でそれはどうなのという気もしなくもないのだが、少女漫画の中でも軽妙な類に入る筆致なので、実写に起こした時はどうしても戯画的・喜劇的になる。そこらへんは結構ドラマ制作陣が野心的だったのかもわからない。

ともあれ、こうやって無事にドラマがワンクールで完結し(ラストカットは続編作りたい気満々だったけどね✩)、『Time』も存分にフィーチャしてくれたお陰で順調にアクセスが伸び、もう少しで10万ダウンロードに届く雰囲気だ。視聴率からしたらなかなか健闘しているのかなと思うんだけどまぁそこはよくわからない。こちらとしては3ヶ月間楽しませて貰ってどうもありがとうという気持ちに尽きる。もし続編が決定したらその時はまた宜しくお願い致しますm(_ _)m