無意識日記々

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Grind ≒ ぐりぐり

やれやれ、朝からあたふたしたよ。スペイン語圏のファンから「ニューアルバムのタイトルって“Grinding”なの?」という引用リツイートが来てね。スレを見に行ってみると、どうやらうちの日記を翻訳にかけてくれたらしく。それによると

「『Grinding』って、このままニューアルバムのタイトルにしてアルバム・ジャケットもこの写真で、いいような。」

の部分を

「『Grinding』って、このままニューアルバムのタイトルにしてアルバム・ジャケットもこの写真で」

としか訳していなかった。おいおい待て待て(笑)。

最近のGoogle翻訳の進歩は見事なもので、随分自然に訳せるようになってきているが、その分結構不要と思われるところはバッサリ打ち捨てて訳してくれる。文が分かりやすくなるという利点はあるものの、日本語というのは文末で総てがひっくり返る性質があり、この文構造は西洋の人達には馴染まないのだろう。最後に「……だったりして。」が入っても、単なる修飾節で省略した方が文意が明快になるという機械学習をさせている気がする(憶測)。こういうことがあるので、Google翻訳を使って発信を試みる人は今一度逆翻訳の習慣を確認すべきだろうね。最近の翻訳精度の向上のせいで信頼度が上がりついつい省略してしまいがちだが。日本語は異国語どころか違う星の言語なんじゃないかな、彼らにとっては。

まぁ、訳してまでウチを読もうとしてくれたのは素直に嬉しく思いますがね。私が勝手に慌てただけです。気づけてよかったよ。何しろ、普段ブログの更新もツイートもメール投稿で済ませてるから一切ブラウジング無しでいる場合も多いので。通知もなかなか機能していないし……(ブツブツ)。

翻訳といえば、その“Grinding”の解釈が非常に多岐に渡っていて楽しい。それというのもそもそも“grind”という単語の意味がやたら広いからだが、少し触れたように、こういう意味の広すぎる単語はまずメインのイメージを掴んでしまう事がコツだと思っている。

“grind”の場合、日本語だと「ぐりぐり」だと思ってしまおう。音が似てるのが面白いが、つまり、臼でひく行為も「ぐりぐり」だし、腰を押し付けて回すのも「ぐりぐり」だし、机に向かって何かをずっと書き込んでるのも「ぐりぐり」だ。最後のはどちらかというと「がりがり」だけど、イメージとしては近いんでないか。

なので、今回のインスタの一言も、素直に「ぐりぐり」でいいんじゃないかなと。机に向かって一心不乱に作業しているもよし、椅子が軋んでるのでもよし。まぁ、本音は「作業頑張ってますよ」という感じなんだろうけど、ヒカルもリプライを見て楽しんでいるだろうから余り“正解”とやらに拘らずにみんなのぐりぐりぶりを眺めてるのがよろしいんじゃあ、ないでしょうか。でも、間違ってもアルバムタイトルじゃあないからな!(笑) そうしてもおかしくないくらいによく撮れた一枚だったってだけですよん。(この程度の語尾なら全く意に介さず正確に訳してくれるのだからGoogle先生、恐れ入ります。)