『Time』が順調にセールスを伸ばしている一方、『誰にも言わない』は余り話題に上らない。一部のファンがやたら熱狂的に呆然としているだけだ。
前も書いたが、この楽曲は構成が独特過ぎる。
ＡＢＢＣＡＢＢＢＣＣＤＤＥＥ
Ａ：いくつもの〜／完璧な〜
Ｂ：一人で〜／過去から〜／罪を〜
Ｃ：I won't tell my friends 〜
Ｄ：Can you satisfy me ? 〜
Ｅ：One way srteet 照らす〜
こうなっている。特にBメロの使い方が独特で、『明日から逃げるより』から拍を倍にとる事でCメロの役割を入れ替え、ＤメロとＥメロの……って、やっぱ説明するのややこしいわっ！（笑）
寧ろ、『誰にも言わない』こそフル尺のミュージックビデオを作るべきなのではないだろうか。ストリーミング時代の昨今、ちょっと聴いてフックが無ければ皆すぐ次の曲へ移る。楽曲ごとの滞在時間だとか、どのパートに差し掛かったら再生が止められるかとかが研究されて、曲の長さは半世紀前のPops並に短くなっている。そんな中でメロディーが５部構成で一番キャッチーなメロディーが出てくるまで3分半も待たないといけない曲なんてそうそう聴かれない。なんとも勿体ない。
しかし、これが映像だと様相が違ってくる。例えば、『Can You Keep A Secret?』のようなストーリー仕立てのMVならどうか。曲はさておいても、ひとまず最後まで観ようとするのではないだろうか。兎に角耳に入らなければ始まらないのだ。聴いてもらった上で気に入らないのであれば仕方がないが、今の御時世なかなかそこまで行かせて貰えない。そこで映像に助けて貰うというのは悪くないアイデアだと思う。まぁ、映像が良すぎるとそっちばっかり話題になっちゃうかもしれないけど、それはそれだわな。
『誰にも言わない』の構成なら、それこそ『Passion』のようにアニメーションと実写を組み合わせたりして起伏を出すのもアリかもね。最後いきなり馬が走り出す位にインパクトのある事をしてもいい……のだが、まぁ、なんだかんだ言ったってやっぱりヒカルがナマで歌うのがいちばんだよね（それな）。『少年時代』みたいにインスタライブの『誰にも言わない』もオフィシャルYouTubeチャンネルでアーカイヴされないかなぁ。画質と音質なんて今の技術なら幾らでもアップコンバートできないかしらん？ いや、もう１回歌ってくれてもいいんですよ(º∀º)
