無意識日記々

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テーマソングのアートワーク

ヒカルのアルバムのアートワークはデビュー作の『First Love』から最近作の『初恋』まで一貫して顔のドアップで、21年前から後に来たる“ジャケットアイコン化時代”に早々に適応していて偶然とはいえ先見の明だったなと言いたいところ。

一方でシングル盤に関してはアートワークのコンセプトはバラバラである。『FINAL DISTANCE』や『誰かの願いが叶うころ』のようにアルバムに負けず劣らずドアップのものもあれば、『光』や『Beautiful World / Kiss & Cry』のようにヒカルの全身が遠景でちょこっとだけ写ってるものまで様々だ。また、『Addicted To You』では2人に、『Wait & See 〜リスク〜』では4人に、『Keep Tryin'』では何十人に(数えるの諦めた)もヒカルが居て増殖する事も厭わなかった。本当になんでもありなのである。『For You/タイム・リミット』なんて自作絵のゴリラだしね。誰だよあれを自画像だなんて言ったのは。怒るぞ?(すいません)

それだけ多様だと、明らかに手抜きのアートワークも出てくる。『Eternally - Drama Mix -』なんて『Distance』アルバムからの流用である。配信限定のリミックスでヒカルがプロモーションに参加してないのだから当然といえば当然なのだろうが、折角なのだから新しいアートワークを見せて欲しかったというのはあったりした。

近年目立つのが「漫画化」で、『桜流し』『光 (Ray Of Hope Mix)』『Face My Fears』と絵画化した宇多田ヒカルが登場した。私は経験は無いのだけれど(当たり前だ)、自分が漫画化されたら嬉しいだろうなぁと素直に思う。

今挙げた三作はそれぞれ「エヴァンゲリオン新劇場版: Q」「キングダムハーツHD2.8 ファイナル チャプター プロローグ」「キングダムハーツ3」のテーマソングだが、この流れでいけば「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のテーマソングのアートワークもまたヒカルの漫画化になるのではという期待が寄せられよう。封切当日まで情報秘匿がここまでの常道だが、それまでのヒカルのシングル盤のアートワークの傾向から考えると次は「増える」のではなかろうか。綾波レイのように、『Keep Tryin'』のように、今度のテーマソングのアートワークでは漫画化されたヒカルが増殖するのではと予想しておきたい。しかし、配信限定だと裏ジャケットとかブックレットの写真の楽しみがないのがねぇ。『Wait & See 〜リスク〜』なんてそれだけを見たさにCD引っ張り出してくるくらいなのですが。次も何とかマテリアルで出してくれませんかね?