『22 by Hikaru Utada』、14曲目は『Single Collection Vol.2 Disc2』から唯一『Goodbye Happiness』が選ばれている。へーへーへー。
同盤は当時新曲5曲うちカバー1曲という変則的な体裁でリリースされたので選ばれたのが1曲だけなのは妥当な流れだとは思うけれど、その中から『Goodbye Happiness』ですか。1曲目の『嵐の女神』じゃあないんだね。
このチョイスは、名曲居並ぶ『DEEP RIVER』から極めて素直に『traveling』を選んだのと同じ理由かな。即ち、とてもよく出来たPop Songだという、シンプル極まりない理由。
これって、ヒカルは『過去作品を振り返って、今いいなと思う22曲』と言っている訳で、つまりその日の気分に左右されるような、次の日に選んだらまた違う結果になるのだと示唆しているようにも思うのだが、これを書いた時のヒカルがこういう『traveling』や『Goodbye Happiness』のような“よくできたPop Song”を評価したということは、このタイプの曲をその時に制作していたんでないだろうかなという推測をしてみたくなる。つまり、四つ打ちでアップテンポでコーラスがキャッチーな、そういう曲。
人間活動から復帰してからのヒカルの二枚の作品は、優雅になったというか落ち着いているというか、テンポ感としては大人しめな印象を与えてきた。だからか唯一リズムで切迫感を感じさせる『道』に多大な支持が集まっているように思うのだが、ヒカルが次にそういった曲を書いているとすればなかなかに注目すべき事態だろう。
それが『One Last Kiss』である可能性もある。制作途中ではなく、「今度発売になるから気になっている」という意味でそっちに気持ちが傾いていたというかね。実際、『One Last Kiss』のリズムは『道』のそれと同じものだし、アルバムのオープニングナンバーかもしれない。妄想が捗る。
あぁ、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公開まであと10日を切ったのね。いよいよ間近に迫ってきた。正直、当日映画館やCDショップが開いているかギリギリまで予断を許さないんだけど、希望を持ちつつのんびり待ち構えておくことに致しましょうか。