無意識日記々

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ライブ盤が出ない理由をまたも考察

案の定ファンピクは動画にアクセス出来なくなってそのまま終了か。いやわかってたけどねっ。別に何もなくていいんだけど、ほんと何故に11時までだったのやら。ロンドン時間で……とか関係ないか。

公開期間を限定するってのはどんな理由があるんだろうねぇ。『Song For One』の場合は後にCDがリリースされるということなのでわからなくもないんだが。あそこで聴けた曲がまるごと聴けますよというのはある程度プロモーションにはなるわな。

ファンピクの方も、この後間が空いてから何らかのコンピレーションに繋げるのだろうか。

あの動画をそのまま音源化してくれるだけでもあたしは結構有難いぞ。ライブ音源によるベストアルバムという雰囲気だしね。それ結構新鮮味あるじゃんね。『Single Collection Vol.2』同様、新しい曲から古い曲に遡る順番で追っていき、最後に最新曲に翻るという。このタイミングでオリジナル・アルバムより一足先に『Time』初CD音源化なんてボーナスがついてきたらこれはかなり興奮するコンピレーションになりますよっと。『誰にも言わない』に関してはCD化はオリジナル・アルバムまで待ってうただいて、ちょっとそこで焦らしてくれるのもアリだわね。

スタジオ音源ならサブスクでプレイリスト作って共有すればいいのでコンピ盤の旨味は薄いのだが、これがDVDや配信でしかアクセスできない動画の音源となると旨味はぐっと濃くなる。CDで高音質なら尚更だ。あたしはハイレゾがいいんだけどそこまで贅沢は言うまい。(謙虚なフリ)

もう何回書いたかわからないが、ヒカルは「ライブ・アルバム」ってのを作らない。尾崎豊のトリビュート・アルバムに音源提供した際もあれはテイク自体は『Bohemian Summer 2000』の音源なのだが歓声等々を抜いて「擬似スタジオテイク」に見せ掛けている。KING CRIMSONの“Starless and The Blble Black”アルバムみたいなもんだ。(…例が古過ぎる……半世紀近く前だぞ?) ライブに関しては徹底的に映像商品のみに拘っている。

音楽の様々なジャンルにはライブ・アルバムの名盤というのがあるので、特に70年代ロックをよく知る照實さんが居て何故「宇多田ヒカルの名盤ライブアルバムを作ろう」とならないのかは結構不思議なのだ。

では例えばヒカルがライブ・アルバムというもの自体に価値を見出していないかといえば、そうでもない。『Animato』でキッチリと

BBC Sessions of LED ZEPPELIN〜♪』

なんて風に歌っている。「BBCセッションズ」とは、英国の国営放送出演時にスタジオでライブ演奏したものを収録したレッド・ツェッペリンの名盤ライブアルバムのひとつだ。この歌は2004年リリースだが、その前年の2003年には同じくレッド・ツェッペリンの“How The West Was Won”というライブアルバムをヒカルが年間ベストのうちのひとつに選んでいる。決してライブアルバムという形態に否定的なのではない。

もしかして、ライブアルバムという形態が好きだからこそ、もしリリースするとなったら最高のクォリティーのものを出したいとずっと昔から虎視眈々機会を窺っているのだろうか? 仮にそうだとしたら最早何も言えぬな。その根性たるや天晴れじゃ。気の済むまでパフォーマンスのクォリティーを上げ続けて満を持してライブアルバムをリリースしてくれたまへよ。(誰だよお前は何なんだよその口調はw)