無意識日記々

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きめてはきづき

前回「次の回答」って書いちゃったけど時系列的には「前の回答」だったわ。まぁ話に変わりはないんだけど、「犬の話が関係してくるの!?」と勘違いさせちゃった人がいたら、ゴメン。…いたら、ね。

で。ヒカルパイセンが

「PINK BLOODの歌詞を聞いて思ったのですが、自分の価値はどういう時に見出せると思いますか?」

という質問に対して

『自分の価値を決められるのは自分だけだと気づいた時。』

と答えてる訳だが、これなんだかややこしいよね。つまり『PINK BLOOD』の

『自分の価値もわからないような

 コドモのままじゃいられないわ』

『自分のことを癒せるのは

 自分だけだと気づいたから』

の二箇所の歌詞を重ね合わせたような一文になっているからだ。(カラオケで歌ったら間違えるわココ)

いや、重ね合わせてるとはいっても、まだ『PINK BLOOD』の歌詞の全貌は明らかになっていないのだから二番や三番の歌詞に

『自分の価値を決めれるのは

 自分だけだと気づいたから』

なんていう一節が表れている可能性だってある。(嗚呼、ますますカラオケで間違えるぞ……) これほぼ今回の回答そのままだわね。

で、哲学的なこの回答、意味がすっと入ってこない場合は対偶をとってみればよい。

「自分の価値を見いだせるのは、自分の価値を決められるのは自分だけだと気づいた時」

の対偶をとると

「自分の価値を決められるのが誰なのかを気づけないうちは、自分自身の価値を見い出せない」

となる。これの更に対偶をとりなおせば

「自分の価値を決めるのが誰なのかを知って初めて自分の価値がわかる。そしてその誰かとは自分自身なのだ。」

ということになる。これが今回のパイセンの回答(とほぼ等価)になる。

更にこれと『PINK BLOOD』の歌詞

『自分の価値もわからないような

 コドモのままじゃいられないわ』

を併せると、

「自分で価値を決めれるようになったらオトナ」

って事になるわね。前も述べたようにこれは『Beautiful World』の

『自分の美しさまだ知らないの』

や『One Last Kiss』の

『I love you more than you'll ever know』

などで描かれている「美しさや愛されぶりといった価値をわかってない少女たち少年たち」が一歩踏み出した場面を思い出させる。

恐らくこういった事をヒカルが描くのは、子育てを通じて、目の前の我が子が自身をどれだけヒカルにとって価値があるのかよくわかってない事、そして、一方で、ヒカルが目の前の我が子にとって自分自身がどれだけ価値のある存在なのかを痛感し続けている事、その二つを日々体感経験しているからこういう歌詞や回答が出てきているのではないかな。愛される事の責任の重さを受け入れる覚悟を持つ事をそのまま愛と呼んでいるのだと思ってる。『PINK BLOOD』の歌詞全文を一刻も早く知りたくて堪らないわ。事前にリークされてもアクセスせんけどな。