インスタライブで凄かったのが『One Last Kiss』のミュージック・ビデオ・エピソードで。普段のインタビューでもここまで色々語ってくれるか?という位に盛り沢山な内容だった。顧客のニーズをわかっていらっしゃる。惜しむらくは、順番としてはこの質問を冒頭に持ってきてた方がライト層の食いつきはよかったんじゃないかな、というのはありましたけれども。まぁ別に気にしちゃいないか。
ヒカルにとって今まででいちばん思い出深く思い入れも深いミュージック・ビデオになったということで。本当に、仰る通り、旅行に行ってきたお土産話みたいな雰囲気で語ってくれました。
ヒカルによると「撮影が大変で…」という話。うんうん、そりゃそうだろうな、昨今のご時世じゃね。ロケ人数も上限6人だったらしいし、移動にせよ接触にせよ制限だらけの状況だもんね、、、
「で何が大変だったって行く時に遅刻した上メイク道具全部忘れたから」
、、、って。それほぼほぼオノレの自業自得やないかいっ! あんたプロ!お仕事で撮影やってんのよ! ったくもう。
勿論同情するけどね。普段の撮影だとメイクの人がいて全部やってくれるだろうから、道具を持っていく習慣なんて無い訳で。6人制限でメイクさんが居ないだなんてな。ミュージック・ビデオ撮影に慣れた身ならではの落とし穴だったといった所か。ちゃんと道中自分で道具購入してカバーしたのだから他の人の迷惑にもなってないしな。…遅刻は知らん!(笑)
そんなあたふたぐだぐたした中で、庵野監督(今回のミュージック・ビデオの監督ということでいつもの“総監督”ではないんだな)からの「強い絵が欲しい」という要望に応えるべく様々な工夫を施した話をあれやこれやとしてくだすってまぁ。そういうのをきいてると、出来上がったものの余りのクォリティの高さ(まさに至高)に驚かざるを得ないのだけど、制限がいくつもあればこそ素材に貪欲になれた面もあったのかもしれないねぇ。
でいちばん印象的だったのはやっぱり「どちらからみても忘れられない人」の話で。ヒカルにとって誰か忘れられない人が在るように、誰かにとってはヒカルが忘れられない人なのだからという、そう、これこそが『まぁそんなのお互い様か』の精神だよね。そしてこれが、前回触れたネクスト・コナン'ズ・ヒント…じゃない(笑)、ネクスト・ニュー・アルバムの鍵となる『my relationship with myself』に繋がっていく訳だな。相手から見た自分の姿を通じて自分自身を知るという。『Goodbye Happiness』の『あなたの瞳に映る私は笑っているわ』ってきっとこういうことなのよね。ヒカルさん、皆のモナ・リザ役、誠にお疲れ様でした!
…で。次のミュージック・ビデオでは、オフィーリア役なの? ねぇ、どうなのよ??