無意識日記々

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少しは伝わるはず

昨日は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公開からの新曲配信開始でまぁてんてこ舞いだったが、零時丁度にリリースされた『One Last Kiss』のミュージック・ビデオが総てをスウィープしていった。何なのあれ。

なかなか、こう、言葉が出てこないね。観たらそれで終わりなんだもの。いろいろと。

恐らく、インスタグラムでロケをしたと言っていた時に撮影した素材なのだろうな。1月18日付の投稿。英国国内での撮影になる。で、ひたすらヒカル。ずっとヒカル。週プレNEWSもビックリというくらい(なんじゃそら)グラビアアイドル顔負けのイメージビデオ仕様。彼女とデートなうに使っていいよカット満載。今までも『光』だとか『Goodbye Happiness』とか『花束を君に』とか破壊力抜群のビデオを撮ってきたけれど、親密さという点では過去最高なんじゃないの。

つい昨日まで庵野秀明といえば「風の谷のナウシカ」の巨神兵以来の凄腕アニメーターで、「シン・ゴジラ」のような特撮映画を撮影することにも長けた映画監督という認識だったが、今後は『One Last Kiss』のミュージック・ビデオ監督という称号が加わる事になる。もっとも、ディレクションはリモートで、実際の撮影はヒカルの自撮りなどがメインだったという事になるんだが、それでもやっぱりクレジット上はね。ありがとうございます。ごちそうさまです。

前作Qから8年以上経っているということで、タイムライン上では「待ってる間に亡くなった人々」の話題が散見された。シンエヴァを、ラスキスを待ち望みながら届かなかった人達が沢山居る。生きてる限りそれは常にあることだ。別に、だからといって生きてる人間に何かの義務を負わせる事は無い。気にせず自由に振舞ったらいい。ただ、そういった話を聞いて少しばかり「観たかったろうな、聴きたかったろうな」と思ったのなら、その気持ちを少し分け合って貰ってもいいのかもしれないな、とは思う。思いは繋いで紡がれていく。画面の中のヒカルの笑顔が、その人達にも届けばいいなと少し切なくなった。ただかわいいだけに留まらなくて本当に、そうね、感慨無量だわ。