無意識日記々

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アリエルに夢中

木曜深夜に来春新譜の報を受けて「気分」がすっかり様変わりした。ラジオから『君に夢中』が流れてくる世界線に突入したのでそれが大きいとは思うものの、ドラマで大半のパートが聴けている状態からの解禁だったので「未知なる新曲とのいきなりの遭遇」といのとは訳が違い。

福岡エキジビションの試聴コーナーもフルコーラスに切り替わったんだとか。こちらは今日までの開催だが、各地をまわる度に状況が変わっていくのは臨場感があってよい。今週末の大阪もまた何か途中で変化はあるのかな。期間中に『君に夢中』が発売されるので、こちらもいいタイミングとなるだろう。

週末は、その『君に夢中』のアウトロで、ヒカルさんが大好物のディズニー映画「リトル・マーメイド」からの旋律を引用しているのではないかと話題になった。まだ公式からのコメントはないものの、両方を聴き較べれば類似は明らか。それそのものの引用とまではいかないが、スキャットとして「ルールールー」でも「ウーウーウー」でも「ライラライラ」でもなく「アーアーアー」を選択してる時点で確信犯だろう。

引用されているのは「リトル・マーメイド」のサウンドトラックのメインテーマ・メロディともいえるもので、映画のオープニングから何度も使われている。これの応用として劇中3回歌われる主題歌ともいうべき「Part Of Your World」や、アリエルがその美声を披露する中盤や終盤でも聴くことができる。特にアリエルが「アーアーアー」と歌う場面は「君に夢中」のアウトロとソックリだ。

それでも、そこまでだったら「偶然似た」と強弁する事も可能だった。まるきりの引用ではなく、冒頭の4小節のみだと言い張る事も出来た。しかし『君に夢中』のイントロから流れてくるピアノのアルペジオ。これがそのまままた「リトル・マーメイド」のサウンドトラックを彷彿とさせてしまう。こちらもただのアルペジオなら和音の数だけしかないものなのだから似るも似ないもないでしょうと言い張ることが可能だった。しかし1曲の中でイントロとアウトロ両方が似ているとなれば、流石に言い逃れは出来ないしする気もないだろう。合わせ技一本!というところだろうか。

なので、恐らくだがアルバム発売時のクレジットにはディズニー関連の名前が加えられると思われる。もしかしたら、今月の配信リリースはともかく、来春発売のアルバム収録時にはタイトルが変わっているかもしれない。「君に夢中 -The Little Mermaid -」みたいにね。

ヒカルには、『First Album』でザ・ローリング・ストーンズを引用した『甘いワナ』ではしっかりとクレジットに『Paint It Black』の名が加わった一方で、スティングを引用した『Never Let Go』では彼側からの返答がリリースに間に合わずクレジットがかなわなかった経験がある。今回は相手がディズニーということでかなり大変な事になっているのではないかな。何しろ我々は、ディズニーコンテンツである「キングダムハーツ2」の『Sanctuary』のリリースを4年も5年も待たされたのだから。逆にその時の経験が今回活きていれば事態はスムーズだろう。ともあれ、引用自体は『君に夢中』に彩りを加える程度のもので、『FYI - Merry Christmass Mr. Lawrence -』ほどガッツリ楽曲の中枢を担っている訳ではない。パクりだオマージュだと細かい分類は好事家に任せて、それらは気にせず折角解禁になった『君に夢中』のフルコーラスをじっくり堪能することにしよう。