無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

新曲のプロモは濃厚な農耕タイプへ

『君に夢中』は今週無事配信が始まる。正式なフルコーラス音源にもう触れられるかと思うとホクホクするのだけど、先週書いた通りドラマの評判も相俟って同曲の評価が非常に高い。そうなってくると気になるのは、「CDとかアナログとか出さないの?」という点だ。

『君に夢中』、事前のスタッフの見立てよりも知名度が高まっているんじゃないかな? 未だYouTubeに動画が無いので再生数とかの指標がない。ほんと、今、どれくらい広まっているんだろうか。

例えば『PINK BLOOD』のMVは半年で1000万回再生くらいのペース(現在930万回余り)、『One Last Kiss』のMVは10ヶ月で5000万回再生くらいのペース(現在4800万回余り)だ。恐らくドラマ『最愛』は『不滅のあなたへ』より視聴率が遥かに高いと思われるので(2倍とか3倍とか?)、『君に夢中』のMVをいいところで公開したら上記2曲のちょうど間くらいのペースで再生回数が推移するのではないかと予想される。

YouTubeは基本無料だが)サブスクリプション・ストリーミング・サービスが主流になってきたことを指して梶さんが曲のプロモーションに関して「今までは狩猟だったのが今後は農耕になる」と言っていたのを思い出す。初週の初動に総てを賭けるのではなく、ロングヒットを狙って気長に仕掛けていくスタイルに軸足が移りつつあるのだ。

確かに、今年は随分とひとつの曲についての話題を引っ張っている感じが強い。『One Last Kiss』のCDは3月9日の発売だが、1月にショートバージョンの解禁をして、今月11月26日には欧州アナログ盤がリリースされる。この間、映画の劇場公開やAmazon Prime Videoでの独占配信などで折に触れて『One Last Kiss』がアピールされてきた。それらの成果の結実が「10ヶ月で5000万回再生目前」という具体的な数字である。殆ど1年近く。やはり農耕タイプでひとつひとつ耕して積み上げてきた感慨が強い。

『PINK BLOOD』に関しても、アニメが全20話と5ヶ月近くに渡る長さだったことと、何よりエキシビションで大フィーチャーされてきたというのがある。11月現在も順調に全国行脚中で、これは来年1月まで続いていく。こちらも音源解禁が3月だったからそれこそ1年近くずっとプロモーションされていくことになる。

『君に夢中』の好評も、上記2曲と同様に、何ヶ月もかけてバトンを渡していくのではなかろうか。その為には、緊急企画になるかもしれないが、CDやアナログ盤の発売なんかも検討していいのかもしれない、という話なのです。恐らく、来春のアルバム発売まで引っ張れるっしょ。ドラマの放映がワンクールで年末までに終わった後も、『君に夢中』の物語は続いていく。いや寧ろドラマが終わってからが本番かもしれない。具体的にどんな展開や手法になるかはわからないが、宇多田ヒカル陣営も令和の時代に合わせたプロモーション戦略を練ってくる筈。うちらもそれにぼちぼち慣れていくのが今後をより楽しめるんじゃあ、あるまいか。