無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

そんなことないーろん

ちょいと余計な話。Twitterの買収話が出ているとか。詳しい話は知らないが、普段使いしてる人間からすればこれは「政権交代」に匹敵する影響を生活に及ぼす可能性がある。何も起こらない可能性の方が大きいとはいえ。

インターネットのお陰で、利用するシステムの価値観が逆転した。例えば音楽のサブスクサービスは音楽ファン全員(とまずは言い切ってみる)から薄く広く徴収して各供給者の成果毎に再分配するという、一昔前なら「国」が税金を使ってやっていたことを全世界的に行っている。Amazonは世界規模での物資の流通を司る。情報はGoogleの意のままだし、それらの巨大企業体は相対的に国や自治体といった既存の局所的なシステムより存在感を強める局面も増してきた。

Twitterの利便性は今までも痛感している。何しろ宇多田ヒカルが居座ってる期間が12年にもなったのだ。それだけで拝み倒すしかないのだが、今回の「政権交代」で空気が変わったりするのなら、メッセージを届けて貰う方法の変革、代替を考え始めないといけないかもしれない。言論の様相がどの方向にどう傾くか次第だ。

その昔「便所の落書き」とすら呼ばれていた2ちゃんねるになら書いてあったような内容をTwitterに掲載する日本語圏民が後を絶たず、ついには海外から「日本に帝国主義復活の兆しあり」の証拠として採用されるような事態も出て来たようだ。呆れるのすら通り越して無表情になるしかないのだけど、今は「ツイートを翻訳」機能があるから今まで日本語圏の戯言で済んでいた発言が国際問題に容易に発展するようになってるのよ。ほんと気をつけて欲しい…んだけど、そういう人たちはこんな進言に耳傾けてくれないか。まぁ一縷の望みを捨てずにこうやって書くけどね。数の力で押すしかないとしたら本当に悲しい。

サブスクやSNSが、音楽や言論の空間として土地に根差した"国"以上の存在感を示す中、我々はその中での移住や亡命も視野に入れておかないといけないかもしれない。勿論基準は「ヒカルが其処にいるかどうか」なので、Spotifyでライナーボイス+が上がればそちらを登録し、Appleで出演があればそちらもまた、なんてことをする。Twitterでの情報供給はかつての新聞テレビのそれよりずっと大切である。こういうのを"政治的立場”と言っていいかわからないが、ヒカルは本来明確な立ち位置を持つ人なので、それに合った空間を選んでいって貰いたい。当然、空気が変わるならTwitterに拘る必要はないし変わらないなら変わらず居座り続ければいい。ただ、過去のTwitterでの発言をどうアーカイブしていくかは結構難しいだろうね。何にせよ、今回の買収が大山鳴動して鼠一匹ならそれでいいので、何事も無く恙無く変わりなく進んでくれる事を望む。もしかしたらいい方向に変わるかもしれないしなっ!(力弱く)