無意識日記々

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VOGUEの話:天晴れスーさん

さてその「VOGUE JAPAN」2022年7月号、日付が変わると共に電子版を手に入れて早速読了(当該部分のみですが)。まずはお詫びを。新しい告知何も無かったね。期待させてしまい申し訳ありませんでした。

いやさ~(以下見苦しい言い訳)、ヒカルが燥いで連日ツイートなり何なりを投下する時って、大抵何か言いたいことがあるんだけどまだ言えないから他のことをみたいなノリなんだよねぇ。だから今回もそういうのかなと思ってたんだけど違った。

これ、でも、裏を返せばそれだけ「VOGUE JAPAN」の記事に自信があったということね。早く皆に読んで欲しい待ち切れないよ、ってとこだったんすかね。

その自信を裏打ちする充実した内容でとてもよかったです。

私も結局もう今回から(!)ネタバレ全開で行こうかと思いますんでまだ読んでない人はここでブラウザを閉じるんだ。いや、買うの迷ってるのなら読み進めてくれればいいか。通販頼んだ人は明日以降というケースもあるだろうし、ロングインタビューということで週末ゆっくり時間を取れる時に一気に読みたい、と置いておく人もあるだろうから、うむ、いつまでネタバレ無しで行けばいいかわかんなくて。なのでもう初手から解禁で。電子版購入者がどれくらい居るか、ってのもポイントだわね。紙の書籍に較べて随分割引されてるし(2~3割安くなってなかった??)、スマホのサイズでも拡大すれば何とか読めるし、余裕があるなら紙と両方購入しておくのもいいかなとも。

で。読んでみた感想だが、インタビューアのジェーン・スー氏が有能すぎてびっくり! 兎に角全編ヒカルが喋り倒すだけのインタビューなんだけど、まぁ相槌の巧いこと巧いこと。勿論編集された後の文面を誌面上で読んでるだけだから実際の会話(しかもリモート)がどんなだったかは想像するしかないんだが、なるほどね、インタビューを受けたヒカルが後から興奮する訳だ、「あたしこんなことまで喋ってたのか!」って。聞き役次第でこうも変わるんだねぇ。

昔の、桜井和寿とか浦沢直樹とか、クリエイターたちとの対談もそれはそれは非常にエキサイティングだったけれど、今回は主役が完全に宇多田ヒカルということで全くそれらとはバランスが異なる。どちらかというとスー氏が騎手でヒカルが競走馬みたいな? 「あれ?コースレコード?あたしそんなに速く走れたの?」的な喜び方をヒカルから感じるぞ。

ほんにインタビューアに恵まれてるよねぇ。長年オフィシャルインタビューを務めてきた松浦靖恵さんの媒体毎の書き分けとか職人芸の域だったし、前回VOGUEの新谷さんも見事だった。今回も当たりを引いた形だなぁ─って書いたらこれちょっと違うんだったわ、冒頭にこう書いてあるんよ。

「宇多田自らが対談相手に指名したジェーン・スーとのロングインタビュー」

って! いやはや、結局はヒカルの慧眼ですか。勿論、その期待に応えたスーさん(フォロワーのすーさんが喜びそうだからこう呼ぼうw)が天晴れなんですけど。

例えば…スーさんが「それは息が詰まりますね」と一言挟んだとことか、印象的だったわ…とかいう話からまた次回。