っとと、「VOGUE JAPAN」の話はもう発売が間近に迫っているのだから来月に譲るとして話を元に戻そうか。その表紙を飾ったとてもキレイな人による『キレイな人(Find Love)』と『Find Love』の歌詞の話だ。
『Find Love』で、「周りの人が立ち去るのを見たくない、一人になりたくはないから」という一節が出て来た、って話からだね。
そちらが『"Cuz" I don't wanna be alone』の方。では、『Find Love』での『"But" I don't wanna be alone』の方はどうなっているか。次の段落の形で出て来る。
『Do I dare be vulnerable?
What if I lose all control?
But I don't wanna be alone
Every day of my life』
訳すとこんな感じ
『それでも弱さをみせられる?
何もかも手に負えなくなるかもしれないのに?
でも一人にはなりたくないからさ
人生のどの日であっても』
ここの葛藤が『Find Love』の中心なんだと思う。アップルラジオでインタビューアのゼイン・ロウがこの一節を"Heart Of the record"と表現していた。この1曲のみならず、アルバム『BADモード』全体としての“核心”ですらある、と。
確かに、ヒカルは最近インタビューやらインスタライブやらでここに出て来る"vulnerable"、カタカナにすると「ヴルネラブル」になるかな、ヒカルはこの語を英国風な「ヴルナァブル」という発音で話している。そういや自分でインド系っぽり訛りらしいと言ってたが、米国発音も混ざって独特になってるのかもね。それはさておき。
その意味は辞書を引くと
「傷つきやすい
攻撃や非難を受けやすい
批判や皮肉などに傷つきやすい」
となっている。一言で言えば「脆弱」って事になるが、リスナーからすれば『タイム・リミット』の
『傷つき易いまま
オトナになったっていいじゃないか』
って歌詞が思い出される所だろう。この言葉をフィーチャーした
『Do I dare be vulnerable?』
の一節と『"But" I don't wanna be alone』の"But"がどう接続されているか、そこのところの話を次回詳しく。