無意識日記々

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そういや『BADモード』は!?

ミュージック・ビデオが全開だったからウッカリしてたけど、そういや肝心のタイトルトラックの『BADモード』にタイアップがまだついてないんだったな。なんという勿体のない…。

いやまぁね、タイアップというのは他のコンテンツと一緒にお互いを宣伝し合う仲ということでもあるので、その考え方でいうとタイトルトラック『BADモード』が宣伝したのはアルバム『BADモード』だったという言い方も出来るわけで。アルバム発売前後にラジオでたくさん掛けて貰えてたみたいだし、そうだとしたらその目論見は成功したと言っていいでしょう。『BADモード』のタイアップ相手は『BADモード』。何の問題もない。

そうなのよね、歴代のアルバムのタイトルトラックって、案外タイアップがついていなくてね。『Distance』の『DISTANCE』は結局シングルカットはされなくて『FINAL DISTANCE』の影に隠れちゃったし(カップリングで収録でしたね)、『Deep River』はプロモーション・ビデオまで作ったのにヒカルの体調不良などもありこれまた何のタイアップもつかず。『ULTRA BLUE』の実質的タイトルトラックである『BLUE』なんてシングルカットもプロモーション・ビデオもなくって隠れキャラみたいな存在だったからな…なお今後宇多田ヒカルが「シングル・コレクション」でない「ベスト・アルバム」を制作する場合この『BLUE』が収録されなかったら私は文句を言う予定です。それはさておき。

HEART STATION』でやっとタイアップがとれたと思ったらレコチョクで、それもうアルバムの宣伝と区別つかないから!ってなってたし(実際あれがタイアップCMだと気づいてなかった人多いと思うわ…)、『Fantôme』にはそもそもタイトルトラック自体がなかった…。

こうしてみてくると、タイトルトラックで真っ当なタイアップがついたのはどちらもTBSテレビのドラマ主題歌として取り上げられた『First Love』と『初恋』だけなんだな…よりによってこの20歳差の姉妹曲だけというね。

それだけ、タイトルトラックというのはアルバムって商品自体の看板なのだろう。『BADモード』を聴いた際に思い浮かべるのが、『One Last Kiss』でシンエヴァを思い出したり、『君に夢中』で梨央ちゃん大ちゃんを思い出したり、『PINK BLOOD』で津田健次郎を思い出したり(そこかよ)というのとは違って、純粋に宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』そのものであるというのは、結構な好運なのかもしれませんな。

…とかこんなことを書く事自体がフラグになってやしないだろうな!? いや勿論、タイアップがついてシングルカットともなれば、配信限定だとしてもカラオケやリミックスといった公式新規音源が期待できるので嬉しいことではあるんですが。どうせだったら下半期はLSASバージョンの方を推すというのでもいいしね。これはどっちに転んでも美味しいでしょう。ヒカルもMVで水浸しになった甲斐があるというものです。(?) でもホント、素晴らしいアルバムタイトルトラック、オープニング・チューンだわ…歴代最高の切り込み隊長ですわ『BADモード』の『BADモード』は。