無意識日記々

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夢中になってた自分ともうなれない自分の歌い合い

ということで、まずは『君に夢中』の歌詞の中で、

① 恋愛にもう夢中になれない自分

② 恋愛に夢中になってた頃の自分

の2つに当て嵌まる歌詞をそれぞれ拾っていこう。③は例によってややこしいので後回し。

まず

『君に夢中』

タイトルそのまんまの歌詞。これは②だわな。同じく

『バカになるほど君に夢中』

も②だろう。一方、

『人生狂わすタイプ』

はどうか。これは、「タイプ」と人を外から見て分類しにかかってるので「一歩引いたメタ視点」からの歌詞になるか。夢中になってる最中は自分をタイプ分けしたりしない、ということで①にあたるのではないか。

『心の損得を考える余裕のある

 自分が嫌になります』

こちらの歌詞は、外から冷めた目で損得勘定をして自分の行動を決めてる自分を客観的に分析してるね。夢中からは程遠い。「“もう夢中にはなれない自分”が“嫌になります”」と読み替えたら意味が通じるわね。ここも①だな。

『今どこにいる?

 すぐそこに行くよ

 Oh baby, baby』

これはもう「君がどこにいてもすっ飛んで駆け付けるよ」という恋愛真っ只中な歌詞か。ならば②ですわな。

『Ah 許されぬ恋ってやつ?

 わかっちゃいるけど 君に夢中』

これは判断が難しい。でも、恐らく「わかっちゃいるけどやめられない」っていう昭和な植木等イズムを示している筈なのでどちらかといえば②な気がする。自分を客観視しようと思ってはみるけどやっぱり無理なくらい夢中なの、ということで。

『序盤は完全ノーマーク

 火がつくと止められなくなる

 普段から大人しくて

 嘘が下手そうなやつあるある』

これ、最後に「あるある」と少し冷笑的に茶化してる雰囲気なので①に分類すべきかな。①の視点から②を眺めてる感じ。

まだまだあるけど、取り敢えず楽曲前半のここまでで逆から纏め直してみよう。

「① 恋愛にもう夢中になれない自分」にあたる歌詞:

『人生狂わすタイプ』

『心の損得を考える余裕のある

 自分が嫌になります』

『普段から大人しくて

 嘘が下手そうなやつあるある』

「② 恋愛に夢中になってた頃の自分」にあたる歌詞:

『君に夢中』

『バカになるほど君に夢中』

『今どこにいる?

 すぐそこに行くよ

 Oh baby, baby』

『Ah 許されぬ恋ってやつ?

 わかっちゃいるけど 君に夢中』

こんな感じ。こうやって敢えて偏らせてみると、まるで別人の2人が絡み合いながら歌い合ってるような、そんな歌詞だったのだなとなんとなくわかってくるわね。

というか、これ、「過去の自分」と「今の自分」の話だったのね!っていうのがそもそもの驚きなんだよね、今回の「CDTV LIVE LIVE」のコメントって。「最愛」の主題歌として聴いてたときにはそんなこと思いもよらなかったなぁ。時間軸に幅があっただなんて。

これ、続き週明けになっちゃうけど、はてさてどう続いていくのか、楽しみだわ。(ほんと、どうなるんだろ?(笑))