無意識日記々

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『だって良い予感がするから』

さて前から度々述べている「『About Me』がヒカル目線ではなくて、藤圭子宇多田照實カップルのことを歌っているのだとしたら」仮説の件。その真偽の程は置いておくとして、もし仮にそう聴けるのだとしたらこの歌の歌詞は結構ほっこりするのよねという話を。

2番Bメロ後半の歌詞と新訳Uはこうだ。

『When you are not watching

 I prepare myself for you

 This could be good』

『あなたが見てない時に

 私はあなたのために支度をする

 だって良い予感がするから』

1番と違うのは『This could be good/だって良い予感がするから』の部分だね。

そして2番サビの歌詞の一部を抜粋する。

『Maybe I'm not a very honest person

 What if I don't want a baby yet』

『もしかしたら私はあまり

 正直な人間じゃないかもしれない

 まだ赤ちゃんは欲しくない

 って言ったらどうする?』

ここの歌詞なのよね。「正直じゃないかも」からの「まだ赤ちゃんは欲しくない」。つまり、本音はどっちなの?ってなる。欲しいのか、欲しくないのか、わかんなくなる。もしかしたら、口では欲しくないって言ってるのだけど、本当は欲しいのかもしれない、っことね。

もう一度2番Bメロの訳詞をみてみよう。

『あなたが見てない時に

 私はあなたのために支度をする

 だって良い予感がするから』

1番の時は『支度』のことを「嫁入り支度」と解釈したけど、これを少し狭めて、「妊娠出産の支度」だと解釈したらどうだろう? つまり、口ではまだ赤ちゃんは欲しくないと言いつつ、その裏で(照實さんの見ていないところで)着々と準備を進めていたとか…?

ヒカルさんは、自分で言ってたけど(ソースがすぐ出せないので要確認だけどね)、自分は計画外妊娠出産の子なんだってね。でも、実際はこういうことだったんじゃないかと2004年のこの歌で歌っているのだとしたら…?

『This could be good』

『だって良い予感がするから』

っていう箇所は、「とてもいい子が生まれてくる予感がする」って意味になっちゃうんじゃあないですかね??? つまり、『About Me』ってのは、勿論歌の冒頭にあるように、本来は「プロポーズの前に"私について"知って欲しい」という歌ではあるんだけど、それと共に、「私(がどうやって生まれてきたか)について」の歌でもあったんじゃないだろうかと。

そう解釈したら私もうやたらほっこりしてしまってね。お母さんが「なんだか良い予感がするからこの子を生みましょう」って言って宇多田ヒカルが誕生したのだとしたら、ねぇ? いやもうあなたそれは人類史上最高の『良い予感』だったことでしょうて。よくぞその予感を信じてくれたなと。改めて藤圭子さん、ヒカルを無事生んでくれてありがとうございます。