先週は椎名林檎嬢が炎上していてお気の毒だった。新譜のストア特典に赤十字マークとヘルプマークに酷似したデザインのグッズが用意されてた件ね。
ストア特典なんてアーティストの与り知らぬ所で準備されてるだろうに本人が矢面に立つのはキツいなぁと思うが名前を売るというのはそういうことだ。なんだかついでに「旭日旗」なるワードもトレンド入りしてたとかしてないとかで、燃え上がったのは今回が初めてではなくまぁそこはやや狙われている感があるわね。
これを他山の石と出来るかどうか。昨年からU3に三宅彰氏が加わり新体制となっているらしい宇多田ヒカル陣営も、今まで以上にコンプライアンスには気を配らねばなるまい。炎上の殆どは理不尽だが（いやま赤十字マークは弁解の余地がほぼないけどな）、自然現象に文句を言っても仕方がない。法整備に頼れないなら自衛するしかない。
昨日は国際カミングアウトデーで、世界の皆が性的指向や性自認の告白について語る日だったのだが、「あらそうなのか、ならヒカルさんのInstagramもそれに因んでた？「対になる性」とかそういう意味だった？」とかって一瞬思いかけたが投稿時刻が英国だと10月10日だった訳でそれはないか。
その国際カミングアウトデーで花王メリットの公式アカウント（認証マークついてるね？）がやらかした件はそこまでバズってない？
https://twitter.com/merit_jp/status/1579622053606346752
人によっては不快な内容なのでリンク先を参照するのは各自の判断で。そもそも消えてるかもだけど（23時間経過した今も削除も弁解もないな）。要は「カミングアウト」の誤用をツッコまれたんだけど、化粧品国内シェア第２位企業関連の公式アカウントでもこんなんだというのは、いや林檎嬢の件もそうだけど、ビッグネームだからといってコンプラ安泰とはまるで言えない事がよくわかるよね。
ヒカルも資生堂という化粧品国内シェア第１位の企業とタイアップしている訳で、これお互いにリスクを抱え合ってるともいえる訳で。昨年のヒカルのノンバイナリ宣言もカミングアウトのひとつだったが、資生堂の姿勢如何では市井に波風を立たせていた可能性もなくはなかった。ヒカル本人もノンバイナリ宣言にあたって資生堂とのコラボレーションのことをすっかり忘れていたとか発言してたけど、ほんとそこらへんもう１個ボタンを掛け違っていたらどうなっていたことやら。
そういう意味では、昔以上に好感度というものが大事にはなっている。やらかしても好感度が高ければ炎上しない。人として何の矜恃も感じられないがこれは前述のように人の波を介した自然現象のようなものだ。山火事みたいなもんだわね。法が整うまではこうだろう。なので、嫌われないような言動を心掛ける必要が有る。
そういう意味ではヒカルさん、随分我慢してるなぁと思う。2010～2012年頃のTwitterを読むと今より全然ぶっちゃけている。人はSNSを続けていると幼子と動物と料理の写真の投稿に収束していくと言われているが、ヒカルさんは落とし物写真に収束した。なので苦心してその中にメッセージを込めているのかなとか思いたくなったりもするが、わからないこともまた狙いなのであまり気にしない方が正解かもね。
なんだかそうやって抑圧してる分、そろそろ歌詞に強い言葉が並ぶんじゃないかという予感もしたりしなかったり。『BADモード』楽曲のプロモーションがまだまだ続いていくから新曲があるとしても来年っぽいけど（ネトフリドラマで使われるとしてもね）、そんな流れも心に留め置いておこうかな。
