無意識日記々

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耳を休めてみた話

さて今朝は毛色の違うお話を。先日「たまには耳を休めた方がいい」と薦められたので試しに先週末2日間、一切音楽を聴かずに過ごしてみた。イヤホンもヘッドホンもつけずに、スピーカーも極力鳴らさずに(目覚ましとか洗濯機とかもあるから全く無しとはいかない)、音を摂取しないように引きこもっていたのだが。

明けて今週になって音楽を聴いてみると、明らかに聞こえる音がクリアになっている。特に自分の楽譜を聴く時は、各機器のセッティングやファイルのビットレートや音量などはブレや揺れがないように確り固定化されているので鳴らす音に違いは全く無い(気温差気圧差の影響もなくはないだろうが皆無とみていいかと)。それでもこんなに聞こえ方が違うのかと。先日まで「ここのパートの楽器音が聞こえないけど音源同士が遮蔽してるのかな」とか持っていた箇所も明瞭に聞こえる。鳴ってなかったのではなく、あたしの耳がちゃんと捉えれてなかったんだね。えらい違いだわこりゃ。

思い返してみると、確かに1日も音楽を聴かない日が無かったな。身体の具合が悪かったりすると、逆に身体を動かせないから音楽を鳴らすくらいしか娯楽がなく余計よく聴いていたような。なので、こんなに耳を休ませたことはなかったんだけど、ここまで劇的に変わるとは思っていなかった。というか、自分の耳が疲弊していた事にちゃんと気づいていなかったのが心底恐ろしい。

確かに自分はストレスや疲労が募ると片耳が聞こえなくなる症状が出ていたけれど、疲労が回復したら治っていたので油断していたようだ。蓄積された勤続疲労がこんなにあったとはね。これ何十年分だろうからなぁ。

今度他のも試してみるか。2日間全くインターネットに触れないとか…流石に無理かな。2日間Twitterを観ない、とかなら可能かもだが@utadahikaruからの通知があった途端に折れそうでこれも困ったもんだわさ。まぁそういうのは後々考えるとして。

これで読者の皆さんに「貴方も耳の休息日をとってみては」と薦めるつもりは、あんまりない。個人差の大きい話だし、それによるメリットデメリットも予測がつかないからだ。しかし、ここにこうやって聴覚の調子を取り戻した人間が一人居ますよという報告だけはしておこうかと思ってね。マジで圧縮音源がハイレゾに変わったくらいに音の聞こえ方が変わった。音楽鑑賞の為には質の高い再生機器や情報量の多い音源を手に入れる事も大事だが、自身の耳のお手入れがこんなに効果を発揮するものとは思わなかった。最初に助言を賜った御仁に深く感謝する。ありがとう。

しかしこうなると、ミュージシャンとして日々音楽制作を続け、飛行機に乗ろうがユーロスターを使おうがずっとヘッドホンをつけて生活してるヒカルの耳の健康が心配になってくるな。元々超音波が知覚できる高性能な聴覚だか、それこそ40代を迎えたのだし、今までより更にメンテナンスに気を配った方がいいんじゃないかと余計なお世話も言いたくなってきた。いや、もしかしたら人間活動期にそういう気づきもあったかもしれないな。音楽を聴かずに過ごしていた日々があってもおかしくない。

いずれにせよ、今後コンサートツアーが始まったらあの大音量極まりない世界に身を投じるのだ。専門医をつけてでも、至高の両耳の保護を厳重にと進言しておきたい。いや先週までそんなこと微塵も言ってへんだやんけと自分でも思うけどね。音楽好きはこういうこと有り得るんだなと目から鱗が落ちた&耳から疲れが落ちたのでして、今後は何度でも言っていきたいなと思いますよ。変わり身です。人が変わったのです私は。(言い切っとこ)