無意識日記々

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目で愛でる人へのイニシャルCBA

っとと、前回の話を続ける前に、ちょいと書き方が軽率だったので訂正気味に。

『Hop on a Citi Bike and come to my Avenue』

の部分。耳で聴いてる分には日本語訳は普通に

「シティバイクに乗って私の居る所まで来て」

みたいな意味でいいと思うが、歌詞を目で読むと『Citi Bike』と『Avenue』の頭文字が大文字になっている。サブスクの歌詞の適当さを考えると単なる誤植の可能性もあるかと一瞬思ったが、この文のわざわざ3つの単語の頭文字だけを大文字に“間違える”というのはなかなかに有り得なさそうなので、ここはヒカルの提出した歌詞テキストがこうなっていた、と考えるのがいちばん自然だ。同じ理由で『with you』が『we do』に…という話は今は置いといて。

となると、『Citi Bike』というのは、これが固有名詞だとすると

「ニューヨークを中心に展開されているレンタサイクル・サービス」

のことを指していることになるし、『my Avenue』というのは

「ヒカルが生まれた、或いは住んでる通り/街」

を指していることになる。繰り返すが、耳で聴いてる分にはこれはわからない。大文字と小文字で発音に差はない。あクマで、「歌詞カード」上での話だ。

ニューヨークのレンタサイクル・サービスやヒカルのNYの生家/住処がここで登場するのは不自然ではない。というのも、ヒカルは『君に夢中』をニューヨークで作っていたからだ。

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去年の夏に久し振りにニューヨークに帰ることが出来て。そこで『ワン・ラスト・キッス』のプロデュースとトラックメイキングを一緒にしてもらったA.Gクックもその時期だったらニューヨークで落ち合えるみたいな話になって。でそこで初めて彼と実際に会って、同じ部屋で一緒に作業できて。何日か掛けて。それが凄い楽しかったです。ニューヨークに帰れたことも凄く嬉しかったしそこで久し振りに会えた友人とか、街が回復し始めてまた色んなものが開いたり、生活が少しずつ元に戻ってる状態のニューヨークに行けたことが凄く嬉しくて、なんかそういう喜びとかのエネルギーみたいなのが─曲自体妖しい曲なんですけど(笑)─曲に表れてるなぁと思います自分で聴いても。

https://open.spotify.com/track/6coak3RhisUTqQWQdRSyP8

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この発言からもわかるとおり、『君に夢中』のトラックは、ニューヨークで得られたエモーショナルなエネルギーが込められたものだ。それが歌詞にも表れていたとしても不思議ではないだろう。英語の歌詞が先に来ている事も窺える。というか、ここ仮歌のまんまじゃねーの実は!?

『気分じゃないの(Not In The Mood)』の生誕とリリースによってヒカルは「実話を基にした歌詞」を解禁した。日本語版の『君に夢中』のリリースはその前、『Rule(君に夢中)』の作業開始は更にその前になるかと思われるので、その時点では実話を基にした歌詞を公表する気は無かったかもしれない。だが2023年の今は違う。

なので、『Citi Bike』と『my Avenue』の頭文字が大文字になっているのは、歌詞を目で愛で読む人に向けての遊び心というか、実はホントにヒカルがともだちにメールして(かどうかは知らないが)レンタサイクルでこっちまで遊びに来て貰ったんだよと伝えたかったのかもしれない。真相はわからないけど、そんな風に空想すると楽しいぞということでひとつ。