無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

今回も単なる英語の授業になってて申し訳ない

『Rule(君に夢中)』の一節、

『 I never let you conquer me

  I let you rule』

「君に私のハートは射止めさせない

 君に最高でいてもらう」

という日本語訳になりそうだが、これだとイマイチピンと来ないな、という話だった。で、もっとしっくり来る訳を当てようと検討してみたのだが…これ、当初思ったのよりずっと複雑かもしれない。

とにかくまず、この一節がどんな文脈で現れているのかを把握するために前後の文章をみてみよう。ここの前は、

『Oh baby baby you you you oh

 Can't believe you met someone so cool』

で、この後は

『Hop on a Citi Bike and come to my Avenue』

である。後の方は素直に訳せばいいかと思う。グーグル先生によると

「シティバイクに乗って、わが通りに来い」

になるそうな。なんでそこ「わが通り」って偉そうなの(笑)。まぁ有名人だと自分の名前のついた道あったりするけどさ。ここは素直に「私の居る通り(おうちのある場所とか)にシティバイクに乗って来て」ということだろう。

そこはいい。問題はその前である。まず、歌詞カードだけみるとここは誤解しやすい。というのも、

『Oh baby baby

 you you you can't believe you met someone so cool』

という区切り方で載っているから。これだとついつい“you can't believe~”と読んでしまう。それで訳すと「君は~が信じられない」となるのだが、実際の歌を聴いてみると、さっき書いた通り

『Oh baby baby you you you oh

 Can't believe you met someone so cool』

という風に『you you you』の次に『oh』が入るのだ。なのでyouが主語とは限らない。“I can't believe”の主語“I”が省略された形という事も有り得るんよ。しばしば“can't”を強調するためにとられる用法だ。

なのでここは念の為二通りの訳を考える。"you can't beleive ~”だとすると

「自分がこんなステキな人に会えるなんて信じられない」

となるし、“I can't believe~”だとすると

「君がそんなにステキな人に出会っただなんて(私はとても)信じられない」

という風になる。ここで訳し方が二つに割れるのだ。

じゃあどっちが適訳なの?となるのだが、ここで更にややこしい事態になるのよねという話からまた次回…なんだけどちょっとヒント(というか答?)を先に書いとこう。「動詞letの過去形ってなんだっけ?」