無意識日記々

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日曜の140字の使い方その3

いやまさかその3まで書くとは自分でも思っていませんでしたが。

日曜日のツイートでヒカルさんが「切り分けた」のは、「雌雄同株種を品種改良して雌雄異株種にすること」と「雄株偏重による花粉症と喘息の悪化」の二点だ。

ヒカルさん自身も花粉症の兆候はあったようだし、果物アレルギーも発症したし、何より「スギ木材」アレルギーはコンサート中止になりかねない案件だったのだから、免疫系の話題には敏感だろう。こどもの食生活についても責任を持つ立場であることだし。

だが、筆致からするとやはり「自然を不自然に歪めること」への警鐘を鳴らしたいのが本音なのかなという印象を持つ。『衝撃を受けている』という書き方が、含みを持つというか多義的に捉えられるのが、上手いなぁと思う。

そういった環境問題の種々は熊害問題を通じて一貫した関心事項だろうが、普段の発言ではそこを窺い知る事は難しい。最近は触れてないから、新しいファンやリスナーはそもそも知らないんじゃないかなぁ。

ヒカルさんの『やっぱり難しいなあ。できること沢山あるはずなのにな。』という往年の呟きを噛み締める。こういう本音を聴ける時代では最早なくなってしまった。勿論、私達の与り知らぬ所で活動を続けているのかもわからないし、それによってやり甲斐を感じてくれているのなら嬉しい事なのだが、こちらに報せない事について何かを言うことが出来るはずもなくこちらとしてはもどかしい。

実際、強い主張を繰り返したらフォロワーさん減るよね。それ自体に関してはヒカルさん自身は気にしないかもしれないが、レコード会社にとっては痛手なので長年の仕事仲間に迷惑を掛けるのはしのびない、とはなるんじゃないかな。となると社会人としては音楽家である以上音楽活動を通じて訴えていく事にはなるのだが、それは歌詞で直接取り上げる事を徒に指すものでもない。

自分としては『嵐の女神』が森永製菓の「1チョコ for 1スマイル」キャンペーンに起用されたような、ああいうアプローチの仕方がいいんじゃないかなとは思うんだけど、なかなかそういう機会は稀なのかなぁ。

https://tower.jp/article/news/2010/11/22/72188

楽家が音楽以外の活動を前面に押し出すとあまりいい顔をされない…というか自分もしない傾向にあるけど、器楽ならともかく、歌詞を書いて顔出して歌ってる以上何らかの「立場の表明」にはなってしまうのだし、そこはヒカルさんも思い切ってみてもいいかなぁと思ったり思わなかったり。まだまだ結構ずっとわからない問題として繋がっていきそうだわねこれ。