ビルボード・ジャパンの記事から。
「同じくジャンプアップしたのは、宇多田ヒカル「Gold ~また逢う日まで~」。40位から10位へ大きく順位を上げた。映画『キングダム 運命の炎』の主題歌で、7月28日の映画公開と共にリスナーが上昇したようだ。ダウンロード6,598DLを売り上げて6位、ストリーミング54位、ラジオ1位でトップ10入りを果たした。」
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/128606/2
冷静に考えると、ようこんな奇天烈な曲がランクインしとるなぁと。ラジオに到っては1位ですか。それも信じられんなぁ。映画が2週連続1位で大好評なことと、CDTVLIVEでの厚遇からみるに未だに神通力並みの宇多田ヒカルの知名度と、どちらもあるんだろうけど各種チャートでこの奇天烈な楽曲が顔を出してるという現実自体が痛快だわね。
ストリーミング・チャートは54位だけど、ここは昭和の人間の感覚からすれば昔の有線チャートみたいなもので、一度ハマれば長い間聴かれ続けるのよね。Appleのチャート見てみたら『Gold ~また逢う日まで~』の隣がback numberの「花束」だったわ。2011年の曲。って干支一回り前の歌やん。それも凄いなぁ。思い出話の花になるどころか現役感バリバリですか。
前から言ってるようにこの『Gold~』は『Passion』や『ぼくはくま』や『誰にも言わない』みたいな、宇多田ヒカルとしては実験的な部類に入る楽曲なんだけど、今回はキングダムシリーズという「この夏の目玉のひとつ」とのビッグなタイアップが決まってしまった為こうやって前面に出されてプロモーションされている。こちらとしては複数のテレビ出演にロングインタビューにミュージック・ビデオにと一通りの露出を浴びせ倒されて非常に満足しているのでもうこの曲が売れようが売れまいが関係ない。だからこの奇妙な状況を観察してひたすら気楽に楽しめる立場でいられるわ。
願わくばキングダムの他にもダブル・タイアップが決まれば申し分ないのだけど、流石にヨドバシカメラはないよな!? ヨドバシにはゴールド・ポイントカードがあるからって『Gold~』ってタイトルと歌詞がぴったり♪とかっていやそれは幾ら何でも却下したいわ。私も持ってるけどさっ。
この曲が奇天烈とはいっても、奇を衒って注意を引く曲に仕上げたというよりは、ダンサブルな曲が先にあってそれをバラードにした際、例えば『Flavor Of Life』の時はオリジナル・バージョンとバラード・バージョンの2つのトラックを用意したけど、今回は1つのトラックに纏めちゃいました☆ といったところ。前半が『FINAL DISTANCE』で後半が『DISTANCE』とかいう構成のトラックを思い浮かべるとなるほど『Gold ~また逢う日まで~』みたいな感じになる…か、な? まぁ、そんなんだ。
今回は見送られたけど、もしCDが発売になってたら全編ピアノ一本の「Gold ~また逢う日まで~ (piano ballad version)」や、イントロ0秒からキックが炸裂する「Gold ~また逢う日まで~(おととい来ましたversion)」とかも収録されてたかもしれないねぇ。…あ、もしチャート・アクションが好調だったりしたらこれからアナログEPの可能性ある!? だったら売れて貰わなきゃね! …早速前言撤回かよ!(笑)