無意識日記々

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「トランスフォビアに与するな」

ヒカルさんがノンバイナリ宣言して以来、ファンの間では「性自認」への関心が高まっているかなと思うが、これやっぱり難しいよねぇ概念自体。一方で溢れる誤情報。みんな大変よ。

LGBTQetc.の潮流は最早大きくなり過ぎていて(当事者の皆さんからしたら不十分極まりないだろうけどね)、最近は政争の道具にされている感すらある。本来いちばん遠い話だろうにねぇ。性嗜好や性自認とまつりごとって。なので、あらゆる言説が虚実入り乱れていて、何を信じればいいのかわからない。

私らの世代だと、ホモフォビアといって、男性同性愛者に対する存在論的不安から彼らを弾圧する層が一定数存在したようなのだが(そういやそういう人に実際に会ったことがないわ)、現代ではトランスジェンダーの方々を弾圧するトランスフォビアな人々がネットでは目立つ。(こちらも実際に出会ったことはないなぁ)

ホモフォビアの時と違う点は、トランス忌避感情を女性に対してアピールしていること。女子トイレや女子更衣室に実質男性が入ってくるよ!みたいな煽りね。やれやれ。

そこらへんはツッコミ疲れたので省略する。思いを馳せるのは性同一性障害を持った方々の事だ。日本で法律が出来て今年で20年(施行からは19年)らしく、まだまだそういった「障害の治療のために性別適合手術を受ける・受けたい・受けた人」への認知度は低い。手術への健康保険適用が一部認められてまだ5年だそうな。まだまだ医療関係者にすら障害だと認知されていないのかな。となると、それ以外の人々に知れというのも無理な話か。

彼ら(なんかtheyみたいないい代名詞無い?)を気の毒に思うのは、どうやらトランスフォビアの皆さんに巻き込まれているというか、混乱の中に放り込まれているように見えるからだ。障害自体で苦しんだ上に社会からも忌避されたり攻撃されたりしたらそりゃ自死率も高くなるわ。どないなっとんねん。

私の主張は一貫していて、「トランスフォビアに与するな」「痴漢・痴女に性自認は無関係」だ。そもそもトランスの人に会う事自体が少ないし、その中で犯罪行為に及ぶ人はもっと少ない。シスジェンダーの犯罪者の方が遙かに多いので、用心するならそちらが先だ。というか、そっちで手一杯だよねぇ現実的には。

トランスジェンダーの人、トランスセクシュアルの人に対してどんな感情を持とうが自由だ。それを表で態度に出さずにいてくれればそれでいい。障害に苦しんでいる人たちに追い討ちをかけるような事をしかねないのだから、用心するに越したことはないと思う。しかし、人種差別や国籍差別もそうだけど、よくあれだけ人を嫌うのに継続的にエネルギーを使えるよねぇ。あれで発電出来たらいいのにな。(なに言ってんの)

まぁ私が何言っても、目下当事者ではないのでリアリティがないのよね。その点は御留意下さいな。