無意識日記々

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咲かずに散る桜?


本日3月27日は3×9=27で「さくらの日」だそうな。それはいいとして、となると宇多田ヒカルファンはまず『SAKURAドロップス』を思い出す。こちらは一昨日PVが4K化され美しい映像美に生まれ変わった所なのですぐに連想がはたらくところだが、もうひとつ、忘れてはならない一曲がある。誰も忘れちゃねーわな、『桜流し』だ。


この曲が宇多田ヒカル25年の歴史上初めてリリースするベスト・アルバムに収録されていない点は、最初っから非常に不満だった。リリースから12年、今でも『ぼくはくま』などと並んで最高傑作のひとつだとあたしは思ってるんだけど、ヒカルは違うのかな。この曲の2024 Mix、聴きたかったなぁ。


しかしそれ以上に残念な事がある。これ、普通で考えたら今年のツアーで歌われないのよね。ただでさえアルバム『SCIENCE FICTION』は26曲も収録されていてこのままだと全曲ライブ一夜で歌うのは無理っぽく、この中からも何曲かは落とされる見込みなのだから、収録されていない曲はもっと望み薄だ。目下ヒカルはライブのセットリストとベストアルバムの選曲が連動してるとは一言も言っていないが、やはりツアーとアルバムが同じタイトルというのはどうしたって覆せない。ヒカルが何も言っていない以上、新曲3曲や新録3曲を中心にして、ベストアルバムからの選曲が優先されると、今の所は捉えておかざるを得ない。


別に『桜流し』だけじゃなくて、他の幾つもの名曲も落とされているのだけど、あたしがより一層ショックを受けたのは、『One Last Kiss』がリリースされた時点で想定・妄想・切望していたコンサートのスペシャル・セクションが実現され得ない事が確定してしまうからだ。そう、14年の年月を費やして完結した「エヴァンゲリオン新劇場版四部作」の主題歌を纏めて歌うセクションが、『SCIENCE FICTION TOUR 2024』では実現しそうにないのである! これは痛い。ずっと期待していたのに。自分にとっては、『UTADA UNITED 2006』で『Devil Inside』『Kremlin Dusk』『You Make Me Want To Be A Man』の3曲を立て続けに演奏したあの『UTADAセクション』に匹敵する、いやそれすら凌駕する大迫力なセクションになると思ってたんだよ『Beautiful World』『桜流し』『One Last Kiss』の3曲は!(場合によってはそこに『Fly Me To The Moon (... in other words)』も加えた4曲で)


無理かなぁ? 早くも次のツアーに期待した方がいいやつ? 確かに、今回はまず『One Last Kiss』を単独でライブ初お披露目して、次のツアーで満を持してエヴァ・セクションの降臨!というのもダイナミックかつドラマティックでいいけれど、また6年後とかになると、今度は「エヴァ観たことない」って層が相当数ファンになっていそうで、ちと遅きに失する予感が無きにしも非ずなんだよね。まぁ、流石に『One Last Kiss』自体は知ってて貰えるとは思うけど、後追いの人はあの人類史上最高傑作MVを観て知るわけなので、アニメは目に入らないのよね。まだ「新劇場版がやっと終わったんだ!」っていう空気の残る今のうちに…いや、もう残ってない? 既に遅きに失している? わからん! ともあれ、一縷の望みを失わず、今年或いはいつか「宇多田ヒカルエヴァの主題歌をまとめて歌う姿」をナマで拝めればなと思ってます。嗚呼、だったらまず今年のライブチケットを手に入れないとだわな!(結局それかいな)