無意識日記々

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FL〜FoL

Wild Lifeの特典映像で、恐らく誰もが気になっているのが光のFirst LoveとFlavor Of Lifeの曲順に関するコメントであろう。私も実は気になっていて、しかし未だにその真意をはかりかねている。それを踏まえた上で、なんか書く。

結果として曲順がFL〜FoLになった事から、つまり光はFLよりFoLの方がなんらかの意味で上である、或いはそちらに重きを置いている、という解釈ができる。このあとのBeautiful World〜光〜虹色バスの扱いはどうなのか、と思うがBehind The Scenesのあの場面だけでは判断しかねるとはいえあクマで別パートという扱いだろうか。

確かに、First LoveとFlavor Of Lifeのどちらが人気があるかを見極めるのは難しい。数字で比較しようにも8年の差をどう勘案するか。寧ろここは、光がファンから受け取った反応を総合した判断をしたとみるべきか。それは、メールを直接受け取る彼女にしかみえてこない景色だろう。

楽曲の完成度でいえば、First Loveの方が上である。好みは抜きにして単純に、Flavor Of LifeはOriginal Versionを聴かないと"何でああなるか"が理解できないからね。単体で完結しているFirst Loveの方が、存在としては美しい。逆に、OriginalとBalladの両方を併せてひとつの作品としてみるとその迫力はFirst Love以上かもしれないが、ライブでは片方しかできないのだから今考えるべき観点ではないだろう。

一方で、Flavor Of Life宇多田ヒカルという看板に期待される高いハードルを超えてきた点で大きく評価するべきかもしれない。First Loveは何もない所に(といってもまぁtime will tell以降のシングル収録曲はあったけど)いきなり国民的名バラードを放り込まれたインパクトで伝説化している面もあり、その伝説の描いたラインをも飛び越えて新たな世代のスタンダードを確立したFlavor Of Lifeのパワーを評価した、という事も出来るだろう。

実際、First Loveの後に連続して演奏される曲が、更なるピークをもたらせるというのは普通のアーティストパワーの常識だと考えられない事だ。どちらが先か、というと難しいが、筆者の感覚からすると、タイトルに韻を踏んでまで(FLとFoLだ)後継者としての役割を背負ったFoLが、当時の順序の通りにFLの後に来るのは、それだけでしっくりくる。

なんというか、そちらの方がFoLを愛せてるような気がする。

勿論、ライブでの曲順なんて今後どうにでもなるだろうから今考えているのはとってつけたような理由でしかない。しかし、今の感覚において感想を記しておくことは、そんなに無駄でもないんじゃないかな。