無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

掛け算

作家とか声優とか、活動の幅を広げる妄想を繰り広げているが、これに"英語"を掛け合わせると更に話は新しい局面に展開していく。

小説等を書くといっても、光の場合日本語で書くとは限らない。英語で書き始めるかもしれないのだ。労力の観点からいって、片方の言語で書かれたものを手ずから翻訳するかは微妙な所だ。各言語特有の表現方法に拘れば、翻訳という作業はもうひとつ作品を作るのに匹敵する。ニュアンスとしては外伝や続編に近いかもしれないが。

もし小説を英語で書き下した場合は、メディアミックスも英語圏中心の展開となろう。特に、光が声優を務める場合は両方の言語で演じる事になるのではないか。書き文字と異なり、演技に関しては手間暇よりその場でのリアルタイムでの技量が重要になるから、演技力さえ備わっていれば2つの言語で仕事するのは可能ではないか。英語版吹き替えと日本語版吹き替えの声優が同じ―何だか本職さんでもきいた事のない事態のような。

とはいっても、その場合も脚本は2言語分用意しなきゃいけない訳か。これはひとに頼んだ方がいいわな。

そんなに突拍子もない事を言っている訳ではない、と思う。キングダムハーツでは現実に英語版と日本語版の両方で歌詞を書いて歌っているのだから。だがこの2曲での光の労苦を振り返ると、例えば映画一本分の脚本を用意するとかかなり頭の痛い事態だな。

漫画は段組が左右逆転するからまた難しい。4コマならアイデア一発でどうとでもなるんだがなぁ。それにしても今に至っても日本の漫画文化ってフキダシ縦書きなんだね。国内での流通しか考えられていないから当然っちゃ当然かもしれないが、最初から輸出を視野に入れて横書きで書かれた漫画ってどれ位あるんだろう。描き文字をどうするかっていう問題もあるしなぁ…という事で、光が漫画を書く時は最初っから横書きでいってみても面白いかも。幼い頃は雑誌投稿をしたこともある位だし(なんだっけ、それいけムームー?)、今でも興味あるんじゃないかな。

日本の文化は国内で閉じている事が多い。ヒカルの点線だって日本語版しか出ていない。まぁ元が日本語だから仕方ないんだけど。しかし、EMIと世界契約した以上、ますますボーダーレスに光は活動範囲を広げられるだろう。今までにない組み合わせの作品を創るチャンスは、ますます広がってゆくのである。