無意識日記々

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「またかー」

え、何。ep2pp(Kuma Power Hour with Utada Hikaru postponedの略)の件、ニュースにしたのは今のところスポニチアネックスだけとな。これは、騒がれない方が嬉しい。番組の事なんて忘れてる人が大半なんだし他に表立った仕事してる訳じゃないから影響のある人には既に伝わってるしあんまりニュースとして伝える必要もない。多分誰も今以上の情報はないだろうし。

もう15年も表舞台に居るんだし仕事のキャンセルくらい度々あるだろう。実際、そんなに数が多い訳でもない。なのにどうにも印象として「またかー」となってしまうのは、その都度いつもギリギリまで粘るからだ。早い話が頑張り過ぎである。笑っていいともだって、金曜日の状態でたとえ大丈夫だったとしてもそこは生出演、大事をとって早めにキャンセルし代役を立てる、という判断もありだった筈だ。しかし、結果は急遽マネージャーが代理出演する事になった(ああいうケースは父親として、ではなくマネージャー或いは事務所の社長としての出演だろう)。もしかしたら、金曜日の時点でもう既に駄目だったんだけど(電話には出てたっけか)、「月曜日までに回復してみせる!」と意気込んでいたのかましれない。いずれにせよ頑張り過ぎである。

徳島公演も然り。あれも、開演寸前まで引っ張ったから衝撃と影響が大きかったのだ。もっと早く決断していれば印象は随分違っていただろう。

恐らく、こんな事になるのは、本人も含め周りの人間が、ギリギリの宇多田ヒカルがプロフェッショナルとして何度もキツい局面を乗り切ってきた場面を間近に見てきているからだろう。普通なら休むところ、ヒカルなら大丈夫、という判断が為される事が日常茶飯事になっていたのではないか。さいたま公演なんかは、そこらへんがファンにも伝わる状態だった、と考えればわかりやすいかもしれない。

つまり、昨日照實さんが「健康管理の任務の不十分さ」について触れていたが、これは論点を外していると思うのだ。いくら娘とはいえ、相手は別の家に住む30過ぎたいい歳の大人である。健康管理は本人に委ねればよい。問題はそこではなくて、大事なのは、周りからみて「今回は駄目だ」と"早めの決断を下す"事と、"その決断をヒカルに承諾させる権限を持つ事"の方である。

要は、ヒカルの具合が悪くなってきたらギリギリまで粘らずとっととキャンセルして周囲に対処する時間を十分に与えた方が得策だ、という事だ。


尤も、これは外部からみた人間の勝手な言いぐさである。内部の人間からすれば様々な事情もあるだろう。しかし、それを外からみた人間に納得させる事も大切だ。でないと今後もみんなで「またかー」って言う羽目になると思うよ。