無意識日記々

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前者と後者

大体、テレビならCSやBSで再放送・リピートなんて当たり前だし、昔のドラマの再放送なんて帯番組でやってるじゃないか。ラジオでそれをやっていけない道理はないだろう。NHKFMなどは週2回同じ内容を放送するのが基本、という枠もあるし。熊泡やS&Sを再放送してはいけない訳がない。まぁ性質上ドラマとかとは意味が違ってきちゃうけどね。

でまぁ。何度も述べてきた通り、15年もやってりゃ体調不良で仕事キャンセルなんて往々にしてある訳で、ヒカルの場合も例外ではなく、またその回数が極端に多い訳ではない。ただ、いずれもドタキャンな為受け手側の期待が最高潮の時に突然消えてしまう為印象が強いだけだ。これを改善するだけで随分よくなるだろう。

ここで悩ましい事がある。以前同様野球で喩えるならば、ヒットを打つ為には必ず「試合に出て打席に立つ」事が必要不可欠なのだから、仮に4打席4三振に倒れようが監督が使ってくれる限り打席に立ち続けるべきだという考え方と、選手としての名を守る為にも万全の状態が整うまでしっかり休んでヒットが打てる状態になるまで試合に出ずに過ごす、という考え方の、両方がある訳だ。

今回の熊泡でいえば、少々クオリティが落ちてもいいから時間配分を削って、不慮の事態に備えて代替予備エピソードを予め一話用意しておこう、というのが前者、いやいや、1ヶ月に一話分の時間しかとれない以上そんな事はできない不慮の事態になったら潔く再放送で代替しよう、というのが後者だ。

どちらがいいのだろうか?

後者の考え方をする最大の理由としてひとつ考えられるのは"ブランドイメージの維持"である。観てる方の印象を下げる事は長期的展望からして得策ではない。つまり、安打数より打率重視という価値観だ。前者は打率より安打数重視。あの人ならやってくれるという期待を裏切らない為に何もやらない、と。

前者と後者の何れが望ましいか、というと本当に難しい。これは、生き方の問題である。作曲でいえば、玉石混交覚悟でコンスタントにリリースを続けるのと、一曲々々吟味して質が保証されるまでリリースしないというのと。ヒカルはどちらかというと後者かもしれない。意図してこうなってるのか、やってるうちに自然とこうなったのかはわからない。しかし、クリティカルな問題ではある。急病の為ラジオ番組キャンセル、という世間的にみれば「あら、そう」という程度の関心しかひかないような話題ではあるが、その対処方法の選択からも、みえてくるものはあるということだ。例によって、いつもの考え過ぎなんですけどね。