もう一度ハイレゾまとめ。
PCを持ってる人はフリーソフトをダウンロードできればハイレゾ音源ファイルを再生出来る。スマホも無料専用アプリをダウンロードできれば同じく。というわけで「再生するだけ」なら、PCとスマホのバージョンが今日的であれば初期投資ゼロ。
しかし、勿論それではハイレゾの意味がない。特にCDを持っている人はそっちを再生したのと違いがわからないだろう。昔First Loveを配信で購入していた人もそれがiTunesPlusならほぼ無意味。レンタルなどでリッピングして128kbps以下のファイルしかない人には意味があるが、それならMFiTを買った方が手軽で安価だ。
結局、ハイレゾ音源は99%の人々にとって意味がない。今回調べてみてつくづく痛感したのは、今更だが、マスター音源の音質と再生機器の質が、音質にはいちばん大きく、ファイルのビットレートは殆どの人にとって192〜256kbpsもあれば十分である。ハイレゾ音源の4000円のFirst Loveを買う前に、その位の値段のイヤフォンをまず購入するべきだ。
まだ仮の見立ての段階で実地には体験していないが、イヤフォンでいえば3万円以上、ヘッドフォンでいえば1万5000円以上でないとハイレゾ音源を購入する意義は薄い。同じような基準で、128kbpsならイヤフォンは8000円以下で十分だし、256kbpsの粗が気になるのはイヤフォン1万円台からだろう。アンプとの組み合わせを考えると気が遠くなるので逃げるが、手元の再生機器をみて「そこまでお金かけてないわ」と思った人はハイレゾ音源はスルーしてよい。
そもそも、マスター音源のビットレートが44kHz16bit〜48kHy24bitなのだから、これを96kHz24bitでリマスタリングしてどこまで効果があるか未知数である。
もしソフトウェアレベルでのアップコンバートなら、調べたところによると、ソニーのハイレゾ対応ウォークマンなら2万円台のものでしっかり対応している。内蔵のデジタルアンプもハイレゾ対応だ。つまり、このウォークマンにMP3音源を入れれば手持ちのファイル全てを"疑似"ハイレゾクォリティーの音質で楽しむ事が出来る。ハイレゾ音源アルバム一枚4000円と比較するとコストパフォーマンスは圧倒的だろう。あとは、それぞれのアプコンのクォリティー次第だ。
更に、BoxSetの方にはプラチナSHMとSHMCDが採用されていて、そちらでもリマスタリングが施されている。高音質には事欠かない。ハイレゾ音源の購入は、余程のコレクター以外は購入を見合わせた方がいい、というのが暫定的な私の結論である。まとめでした。