無意識日記々

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スモールライトの解除光線の話(嘘)

ドラえもん」のコンテンツとしての偉大さは、普段のテレビアニメで10分程度のショートストーリーを主軸にして年間52週を埋め尽くす一方で、年に一度劇場版で2時間の大作を披露するという2つの楽しみ方を提供している点にある。それだけなら他のアニメも変わらないが、基本的にショートストーリーが秘密道具一個の紹介となっている為、その蓄積の中から長編映画を作る事が可能なところが特異といえる。アニメの劇場版といえば大概本編との整合性が悩みのタネになるが、ドラえもんの場合元々原作者が長編執筆に乗り出した為そこまでの破綻は無い。剛田君のキャラが違うとかあるけどね。

その短編のよさと長編の魅力をひとつの作品として昇華させたのが「ONE PIECE」で…という話になると長くなるので置いておくとして。

要は、普段の生活の中で楽しめるコンテンツと年に一回とか数年に一回の大イベントをどう連動させるかというのがテーマだ。サッカーでいえばJリーグと代表戦特にW杯とその予選みたいなもんか。普段の生活の中で馴染みがあるからこそ大舞台に対してテンションが上がるといいますか。

ヒカルの場合はその"普段の生活"を託したのがMessage from Hikkiだった。とはいえ更新頻度にはムラがあって、一言で言えば結婚している間は少なかった。ファンとの日常より家庭を優先していたのかたまたまUtadaと重なったから遠慮していたのか或いは両方なのかわからないが、今年中に復帰するとしたらTweetの数はどれ位になるのやら。

ただ、まだドラえもんのように"有機的に連動"という所まではいっていないか。これも、「レコード会社」という単位でみれば宇多田ヒカルもスケジュールの一部を埋めるパーツに過ぎないからだ。もし復帰して情報の荒波に揉まれる展開になったとしても、毎日宇多田的生活を送るのは無理だ。"燃料投下"とよく言うが、ファンの方は盛り上がりたくてもどうしたらいいかわからない日々が続く。

それも、仕方ない。どのシーンにも属さず単体で活動し、ミュージシャンの人脈的な側面を前に出して来ないタイプ。更に制作中な楽曲に関しては一切口を開かないのだから、秘密道具の縦横無尽で短編と長編をリンクさせたりするドラえもんのような「単体でスケジュールを埋め尽くせる」人ではない。まぁ向こうはアニメという事で制作者何百人で、こっちは少ないと4人ですからね。比較する方がおかしいんだけど。

でも、そうこうしているうちにみんな目移りしちゃうよ、なるべく惹き付け続けられるように工夫が必要だね、というのは確実にあると思うので、何らかの対策或いは表面を考えておいた方がいいと思うんだな。まぁ私自身はあんまり関係が無いのですが…。