無意識日記々

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「ダイアモンドは砕けない」

ジョジョの奇妙な冒険」と「BASTARD! 暗黒の破壊神」はジャンプ漫画の中でも異例の長期連載で、80年代スタートながら形を変えて現在でも続刊中の化け物作品だが、両者には共通して「洋楽アーティストの名前やグループ名や曲名を作中の固有名詞に引用する」という特徴がある。それが過ぎてジョジョなどは海外版ではキャラの名前が差し替えられていたりする。吹き替えだから出来る芸当だわね。

なので昔からその元ネタ探しは楽しみのひとつだった。まぁ大体は見た瞬間にわかるような直接的な引用ばかりだが、中には「ブラゴザハース」みたいにすぐにはわかりにくいものもあったな。今のの元ネタは「ブラック・サバス」だ。

そんな縁(?)もあって、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメ化にあたってはエンディング・テーマに洋楽のスタンダード・ナンバーを取り上げるのが定番になりつつある。イエス、バングルズ、パット・メセニーとなかなか渋い処をついてきている。

この度そのジョジョの第4部のアニメ化が発表された。当然エンディングテーマを誰にするかに興味が集まる。ラスボスのスタンド名からしてクイーンの"キラークイーン"と"アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダスト"が思い浮かぶところだが、イエスの起用からもわかるとおり、そういう単純なセレクトは来ないように思える。

では、ここは身内贔屓で(?)、Utadaの曲でジョジョのエンディングテーマに合いそうなものはないかと考えてみよう。第4部は長いので展開のどのあたりにもってくるかで変わってくるが、最終盤では"Kremlin Dusk"が合う。切迫した曲調もそうだし、家のドアをノックする音や電話といった小道具、何より「名を呼ぶ」というコンセプトが展開に合っている。

もう一曲選ぶなら"Devil Inside"か。人間の心のうちに住まう悪魔。小さな街で起こる連続殺人事件の犯人を追い詰めていくという第4部のストーリーに違和感なくハマるんじゃあ、ないかな。

ただ、当たり前だが、まだUtadaの曲は「洋楽のスタンダード・ナンバー」としての地位を確立していない為、現実には起用される望みはない。寧ろ、まだUtada・Hikaru名義でまっさらな新曲をオファーしてくる可能性の方がある。話題性は十分だが、今度は深夜アニメのエンディングだなんてタイアップ、レコード会社が受けてくれるかどうかの方が心配だ。ま、どちらにせよ可能性はゼロに近い。今はただ妄想として楽しんでおくだけにしとこうっと。