無意識日記々

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ぐるぐるするわー

前も触れたが、SC2発売がWILD LIFEの開催と連動していた事からもわかる通り、アルバムの発売とツアーの発表は全く無縁ではなく、ひとつの大きなプロジェクトとして扱われる。UTADA UNITED 2006で体験・体感済みの事だからヒカル本人もオールド・ファンもある程度の心の準備は可能だろう。

そこらへん、プロデューサーのヒカルとしては調整に一工夫が必要だ。アルバム制作終わりで燃え尽きている訳にはいかない。或いは、それを見越して何週間かの休みを計画しておかなければいけない。なんともまぁタフな話である。

リスナーの方も、主に資金面は拡充しておく必要があるだろう。SC2同様、ライブコンサートチケットの優先予約権がついてくる可能性が、結構ある。その時は、特に人気の公演に対してはかなりの強気の姿勢で多々買いを挑まねばならないだろう。

…と思っていたが、ヒカルがそれをよしとするかというと、わからないかもしれない。「今やそれが常識なんだから」と柔らかく折れるのも「なんかちがう」と反発するのも、ヒカルなら有り得るから。レコードの売り方にまでは、そんなに口を挟まないと思うんだが。

開き直って、「何も付録のつかないCD」を売ってみたら面白いんじゃないかとは思うものの、レコード会社の立つ瀬の無さは如何ともし難い。既にSC2で実績もあるし、抵抗するのも違うと思うが、それが宇多田ヒカルブランドに期待されている事かというと違う話。で、いちばんの問題は、そのブランドへの期待に応えたところでレコード会社に何の得があるのかわからない事なのだ。どうにも、こればっかりは、「受け手側の常識」を参照する以外にない。となると、その常識が2016年どのような方向性に舵を切っているかを見極めなければならない。時代は常に動いているのである。

もっと、独自の路線でいけないかな。First Love 15thのデラックス・エディションのような仕様を新作のオリジナル・アルバムで試してみる、なんていうアイデアも、ありかもしれない。他の何かで釣るより、商品自体の魅力で勝負できれば、ツアーとの連動に心を煩わされる事もない。うーん、さてどうなりますかね。