無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

突然ですが、水の話。

西日本の一部では先日の寒波の影響が長引いて、未だに断水の地域があるんだとか。何とも不便な事だろうし、加療中の方々などは命に関わる。どうか安全な復旧をと祈らずにはいられない。

水が美味しい。最近、自分の食の好みがどこらへんにあるだろうと自問した時、いちばん美味そうに摂取していたのが水だった。食べるのが嫌いになったとかでは全く無く相変わらず二人前を食べるヤツなのだが、あの、H2Oが身体に染み渡っていく感覚は何物にも代え難い。味蕾による判断というよりは、身体の素直な喜びに反応しているというべきか。

「美味しい」とか「美味い」とかいう感覚を拡大解釈している、と言われればそうだろう。これは、ビールを喉越しで味わうのに近い、というか私には水で必要十分だ。「あぁ、この世にこんな美味いものがあったのか」と本気で思う。ミネラルウォーターのみならずです、水道水であってさえも。上下水道という現代文明の誇るべきライフラインの何と有り難い事か。


今の私はこういうモードである為、多分音楽に対しても「水のような」価値を求めているかもしれない。勿論、水自体をモチーフにした楽曲も嬉しい。aquadreamに水の踊り、水の行方に水のソルティレージュ、Water Is Wideに…ってZABADAKの曲ばっかやんけ。


水というと、斯様に“自然派”の音楽に特徴的、となりそうだが、広範なモチーフとしては様々な局面で使われる。まずもってして、『DEEP RIVER』と『ULTRA BLUE』という2つのアルバムのモチーフはそれぞれ川と海(或いは空)である。後者の2択に関しては、海路を挙げておけば十分だろう。海のモチーフであれば、Never Let GoにLettersにExodus'04にと幾つかある。

同じ水なら『雨』というモチーフもある。SAKURAドロップスで『降り出した夏の雨が涙の横を通った』シーンは宇多田ヒカル史上屈指の名場面だし、『桜流し』はタイトルが水そのものだ。『雪』となるとCan't Wait 'Til Christmasがあってだな…

…と、間接的に水を扱った歌は幾つも在るが、直接水を歌った歌はヒカルには今の所無い、かな。BLUEもちょっと違うしなぁ。でも多分、そのうちきっと出てくるでしょう。水は本当に、本当に美味しいんだから。私の幸せは途轍もなく安上がりだ。