無意識日記々

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話半分以下

「本丸」の話までは余計だったかな。まぁいいや。これで書き手側のスタンスは定まったように思うのでそれを前提としていきますよっと。

ミュージシャン稼業なんぞをやっていると、そういった嗜好品の数々に対する心理的抵抗は各段に低くなる。特に、飲酒をしないミュージシャンを見つけるのは、少なくとも30代以上のミュージシャンでは極めて難しい。飲まない、という人も居るが大抵「若い頃に暴飲し過ぎて身体を壊した」為断酒せざるを得なくなった、とか反対側に振り切れている人ばかりだ。

勿論、「ミュージシャン」という括りが乱暴なのはわかっている、が、業界全体としてそういう体質だというイメージは共有できるんじゃないかなとは思う。

喫煙に対しても似たような感じではあったのだが、昨今の急進的な嫌煙主義の台頭に対して些か鈍いんじゃないかと思わされる事もしばしば。逆に日々追い詰められているという実感から過剰に反発する人も中には居るけれど、やっぱり油断してるんじゃないかとも思える。

特に、国会(っておおざっぱな括りだな我ながら)で議題になった「未成年者喫煙店入店禁止」は音楽業界にとってボディブローのように効いてきやしないかと危惧すべき問題だ。

ライブハウスの多くは、飲食店としての営業許可で経営している。チケットの他にドリンク代を請求するライブハウスは軒並み飲食店である。勿論ソフトドリンクも売っているので今までなら未成年者もそれなりに気軽に入店できたが、果たしてそういったライブハウスが全面禁煙を打ち出せるだろうか? まず無理だ。ミュージシャンが来たがらない。では、となる。喫煙OKの飲食店としてライブハウスを経営していくとなったら「未成年者入店禁止」となるのだ。これってどうなの。

些か議論を端折り過ぎてる自覚はあります。が、ライブハウスに未成年が来れないってのは特に若いファンを相手にするミュージシャンの場合致命傷になるだろう、という危惧は先に共有しておいた方がいいのではないかと思いまして、こうして記しているのであります。

ただでさえ若年層は音楽ソフトを買わず、ライブやフェスが生命線だ、若い人を惹き付けるには現場主義だと言っている昨今、その基礎ともいえる飲食店型のライブハウスから未成年が締め出されては大変だ。こういう法律の話は「大山鳴動して鼠一匹」である事が大半なので、杞憂といえばその通り。付帯決議ひとつくっつくだけで「実質的には骨抜き」になる事も多いのだ。それはそれで怖いもんだが。そんななので話半分以下で聞いといとくれ。