無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

#裸婦抱く は今も続いている

今日は福岡最終日。ほどほどに、頑張れー。私はドライにいきますよ。

ツアー中に序盤の公演のライブレポ(と言うのかこれ)をしたためていると、後々の公演の情報で様相が変わってくる可能性がある。今までずっと選曲・曲順の話をしてきたが、そんなものはいつ何時だって変えられるのだ。今日公演があればもう1曲目は『あなた』ではないかもしれない。そうなってくると今私の喋ってることのリアリティが変わってくる。それをリスクと取れば災難だが、面白がれればそっちの方がいい。

実際、ヒカルに今起こってる事も似たようなものなのかもしれない。セットリストを作ってリハーサルしてた頃と個人的に悲しい事があった今では感情の在処がまるで別の所にあるのかもしれない。

ここでも2つの考え方がある。ひとつは、今の自分の感情の流れに従ってセットリストを変更すること。もうひとつは、敢えて今のままに進める事でリハーサル当時の心境を取り戻す事だ。

音楽と人は相互作用である。感情が先に立って音楽が生まれたり選ばれたりもするし、まず音楽を奏でてしまう事で感情が還ってくる事もある。どちらが先にも後にもなるのだ。楽しければ笑うのなら、笑っていれば楽しくなってくる。それに擬えれば、楽しければ歌うなら、歌っていれば楽しくなってくるんだな。

現実問題としてアリーナツアーの途中で選曲を変えるのは大変だ。照明をはじめとした舞台演出の総取っ換えが要ったりする。今回なら『夕凪』や『大空で抱きしめて』を歌いたいと思ってもそう簡単にはいかない。大掛かりになればなるほど動かすのは困難だ。ヒカルはワガママを言っていい、言うべきアーティストだとは思うが、果たして気が弱っている時にいつもの強気が出せるかは未知数だ。

そういう時はリハーサルの時の自分の感覚を信じて突き進むしかないのかもしれない。最近のヒカルの感情の動きはわからないが、兎も角、ここでもドライに言うならば、いい歌を歌ったという事実だけが残ればいいんじゃないかな。
それがいつだって救いだよ。