無意識日記々

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#裸婦抱く まさか歌詞が!

なんだか響めきをもって迎えられた『Kiss & Cry』、このド派手なイントロだけでもう十分にサプライズだったのだが更なるサプライズがもう2つ待ち受けていた。

1つめは歌詞だ。2番のBメロの『お兄ちゃんのインターネット』の部分を『娘さんのリストカット』と歌い変えたのだそうだ。…のだそうだ、というのは私それ終演後に教えられましてね(^^ゞ 聴いてる時は気付いてなかったんですな。

でもこれは本当に画期的な事で。まず、即興の類ではないことは、この曲のBメロにオクターヴのバックコーラスがフィーチャーされていることからも明らかだ。今回もバックコーラスは誰かを引き連れてくることなく総てヒカルの録音で済ましていた訳だが、それ即ち事前に総てスタジオで収録しておかないといけない訳で。即興ではこれが出来ない。なお明らかにスタジオバージョンと異なるテンポで演奏されていた曲もあった事からバックコーラスの大部分は新録だったと思われる。ヒカルお疲れ。

なので『娘さんのリストカット』は確信犯だ。このフレーズ、当時の雑誌インタビューを読んだ人や『点』を読み込んでいる人なら御存知の通り「そもそものオリジナルの歌詞」であって、寧ろ『お兄ちゃんのインターネット』の方が、「リストカットは食品(日清CupNoodle)のタイアップ曲として如何なものか」と配慮されて差し替え分としてやっつけで(?)充てられたものなのだ。従って、タイアップへの配慮が比較的不要な自らの名を冠したライブコンサートではオリジナルの方の歌詞で披露するのが自然だと思ったのだろう。

「11年前の曲の歌詞の一部をなんで今更変えるのか」と思った人も中には居るかもしれない。しかし『Kiss & Cry』は今回がライブ初披露なのだ。人前で歌うのもこれで二回目。つまり考え方を変えると、仮にもし2007年や2008年にライブを行っていたとしてもその時点で『お兄ちゃんのインターネット』は『娘さんのリストカット』に差し替えられていた可能性が高いのである。たまたま『In The Flrsh 2010』や『WILD LIFE』で選曲されなかったから11年経ってしまっただけでね。元々キスクラをライブでやる時はこの歌詞にする気だったのだと解釈すれば11年越しが“単なる結果論”だと納得できるのではないだろうか。

それにしてもこんなサプライズを仕込んでいるとは公演前は夢にも思わなかったわ。これから行く人は是非キスクラの2番のBメロには注意しておいて欲しいよ。

次回は更なるもうひとつのサプライズについて、だな。