無意識日記々

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#裸婦抱く 本当の“驚き”

『誓い』『真夏の通り雨』『花束を君に』『Forevermore』ときてそりゃもう興奮度は頂点に…というのは確かにそうなんだが、なんだろう、突き抜けすぎて『Forevermore』の時にふっと力が抜けて急に冷静になった。

その時にセットリストの道筋がふと“見えた”のだ。このあとに『First Love』からの『初恋』を歌い本編最後は『Play A Love Song』で締める、とするとアンコールは『Automatic』と『Goodbye Happiness』だろう、と。

実際にはもう1曲あったのだが、『Forevermore』のあとに演奏された6曲のうち5曲までが予想出来てしまった為、ここから後選曲については急に驚いたり意表を突かれたりといった事はその“もう1曲”を除いてなかった訳だ私の場合。しかしだからこそ、選曲がサプライズではなくなったからこそ実際に歌われた時の素のインパクトの強さというものを痛感する事になる。つまり、仮に公演前にセットリストを知らされていたとしてもライブで得られる感動に殆ど差はなかっただろう、という事だ。

特にアンコールラストの『Goodbye Happiness』などはイントロだけで昇天している人が多いみたいだけど(タグを追っているとそんな印象)、私のように「そらそうくるわな」と思って臨んでてもやっぱり壮大に感動的だったんですよ。もしかしたらこのあとの幕張2公演で初めて『Laughter in the Dark Tour 2018』に赴く人もこの「#裸婦抱く」シリーズを読んでくれているかもしれないが、こうやって盛大にネタバレを喰らっていたとさかても事前に何も知らなかった人達と遜色ない感動を味わうことができますよ、それくらい生のヒカルの歌声と楽曲は強烈ですよと進言しておきたい。“驚く”のは「思ってなかった」時に起こるだけではなく、圧倒的な何かに直接触れた時にも起こるのだということを強調したいのだ。それ程に、特にこの公演は後半が凄まじい。前半はマッシュアップやキーボードソロなどライブならではの工夫によるサプライズが大きな主眼だったが、後半は衒いの無い歌一本の直球勝負。そちらの方が“驚き”に関しては上だというのだから、嗚呼、本当にこの公演は観て欲しかったよ。行けなかった人達にも。


そしていよいよここから公演は最高潮を迎える。まだここから上がるのかという感じだが更なる高みの存在をヒカルは示してくれた。『First Love』と『初恋』。新旧代表曲を2曲連続で演奏したのだ。書く方が未だに緊張してしまうほどの圧倒的瞬間がもう目の前である。