無意識日記々

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君の知らないCD

「第11回CD ショップ大賞 2019」の入賞10作品に『初恋』が入ったのか…それを喜ぶ前についつい「CDショップ大賞」なんていつまで在れるんだろう、と心配になってしまっていた。

音楽をフィジカルに入れた商品は無くならないだろう、とは思う。スーベニールというか、例えばプレゼントとして音楽を選んだときに配信音源という訳にはなかなかいくまい。そういう機能あるけどね。やっぱりレコードであれテープであれ CDであれ、何かの物質に宿ってくれていないとリボンが掛けられないよ。まぁあれだ、オルゴールみたいなもんでね。…先祖返りかな? でも、つまり、それくらいしか生き残らないんじゃないかな、ってな。

となると、『One Night Magic』の『どんな歌彼女に車の中で聴かすの? あげたい、君の知らないCD1枚』の歌詞は、これからの世代の人たちにどう響くのかなと。何段にも積み上がったCDチェンジャーとかまさに平成の遺物になるんだろうかな。もしかしたら『君の知らないCD』の意味が「あなたくらい若いとCDってもんを知らないかもしれないけどね」とかいうのにシフトしちゃうんじゃないかなと。それはそれで意味が通じるから面白いは面白いけど、ちょっぴり切ないよね。

ヒカルは歌詞にPHSをはじめとした“時事ネタ”を躊躇無く織り込んできたのでそれで歌詞が古びることに抵抗はないのだろう。気にするのはそれを愛して生きてきたファンの方なのかな。そのうち『CDショップ大賞』も最終回を迎え、その際には「オールタイムベストCDショップ大賞」が企画されて『First Love』が受賞するんだろうか。そうなったらそれはそれで感慨深いかもしれない。色々思い出しちゃうかもね。ちょっと見てみたいかもしれないな。