無意識日記々

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月の裏側

そういや先日Apple Musicから「あんさんの2019年纏めたったで」というメールが来ていた。見に行ってみると、再生回数は『Face My Fears』と『Don't Think Twice』がワンツー・フィニッシュという然して面白くもない結果だった。一月発売の新曲なんだからそら回数稼ぐわな。

なおこれはApple Musicで再生した分の話であって、CDからリッピングしたものやダウンロード購入して聴いていた分は含まれていない。まぁ既に1位2位だから何も変わらないんだけども。

そっか、もう1年近く経とうとしてるんだねぇ。色んなタイミングで新曲、新トラックが公開になっていった。『Too Proud L1 Remix』がツアー初日に配信開始して、あらじゃあゲストで誰が来て歌うのかなと惑っていたところに日本語ラップ。普通ならゲスト来なくてガッカリのところを「ヒカルの出番が増えた!」と喜んだ原理主義者たち。私含む。そんな中で、ツアー終了と共に『Don't Think Twice』の配信がスタートしたんだっけね。更に旧作のリマスタリング配信にストリーミングにと慌ただしかった。あれから1年なのねぇ。

何度か触れたように、自分の場合しつこいまでのライブレポートに似た何かを昨年の今頃まで書き綴れたお陰で『Laughter In The Dark Tour 2018』に関してはそこまで感傷的にも回顧的にもなっていない。不十分不完全とはいえ、自分なりに消化できているのだろうて。なのでこの日記でもそんなに振り返っていなかったが、そうね、師走初旬で流行語大賞やら今年の漢字やらが発表されて一気に年末感が出てくるから、世間的には「この1年」を振り返るモードが強くなってるのねぇ。

今年の汚れ今年のうちにじゃないけれど、ファンとしてはパイセンに回答第二弾を書いてもらわないと年を越すに越せない気分はあるかもしれない。それだけがここのろこ……ここ…心残りにはなりそうだ。まぁ何十年でも待ちますけどね。

あとは特にないかな? そんなもんだろ。ゆみちんとたっぷりいちゃついてくれたし少年時代も期待通り圧巻だった。いうことなしですよ。

ということで前回の続きに戻ろう。

ヒカルの「自分が作りたい曲」にはエゴがない。何しろ創作過程が目的なのだから結果がある意味で“透明”になってしまうのは仕方の無い事なのだ。それを考えると、ヒカルの「素」って、何なのだろう?

ちょっとキャリアを積み重ね過ぎている感はある。間も無くデビュー21年。人間活動期を差し引いても15年近い稼働時間だ。その中で出来たファンとの“人間関係”に基づいて相対的に「宇多田ヒカルさんの自然体ぶり」は位置づけられている。最早戻れない。

そこから一旦離れる為に人間活動期があったのだとすれば、そこで得たヒカルの人間的側面は恐らく一生我々に見せる事の無い横顔になっているのではないだろうか。勿論間接的に創作活動に影響を及ぼしはするだろうが、直接宇多田光さんの私生活というか、そこらへんのことが吐露されることはもうないんじゃないかと思うのだ。勿論InstagramでもTwitterでも日常生活についてあけっぴろげに話してくれてはいるが、それは多分パブリック・イメージを損ねない形ででしかないのではないか。ペシミスティック?いやいや、それで何の不都合もない。ただ、やっぱり『Message from Hikki』が頻繁に更新されていた時期については、事ある毎に思い出してはしまいます。本音は、本音。

そこらへんを大人として納得するか、こどものように駄々をこねるかはあなた次第、私次第。それくらいのスタンスでまぁまぁいいんじゃないでしょうかね。